※写真上=積極的なレースでホズーと接戦を演じた大橋
写真◎井出秀人/スイミング・マガジン
国際水泳連盟(FINA)主催の競泳ワールドカップ2018第6戦・東京大会(25m/短水路)の2日目が11月10日、東京辰巳国際水泳場にて行なわれた。
勝負として見ごたえがあったのは、夜のセッション最初の種目となった女子400m個人メドレー4組。日本の女王、大橋悠依(イトマン東進)が世界の「鉄の女」カティンカ・ホズー(ハンガリー)に真っ向勝負を挑み、スタート直後から食らいつく。ターン時に差は開くものの、浮き上がり後はしっかりとホズーにつき、リードを奪う場面も見られ、勝機を見いだしていた。最後の自由形に入るところで差を広げ、2位となったが、ホズーとは0秒82差、昨年自身がマークした短水路日本記録を1秒30更新する4分22秒73をマークし、2位に入った。
「ここまでしっかり泳ぎこんできて、自己ベストは出ると思っていたので、うれしいです。でも、もう少しで(ホズー選手に)勝てそうだったので、悔しいです。自分も、ホズー選手も良い状態で戦えましたし、自分の苦手な短水路で結果を出せたことは良かったです」
大橋は、新シーズン立ち上げ後、バイク練習を取り入れるなどして脚力強化を図ってきた成果にも手応えを感じたように、冬場のトレーニングが順調に進んでいることをうかがわせた。
疲労が重なっている池江璃花子(ルネサンス/淑徳巣鴨高3年)は、50mバタフライで女王のサラ・シェーストレム(スウェーデン)、ベテランの実力者、ラノミ・クロモウィドヨヨ(オランダ)に食らい付くも24秒80で3位に。
「疲労が残る中で自己ベストに近い記録だったので、まずまずですが、最後の10mで(シェーストレムとクロモウィドヨヨに)引き離されたあたりは、長水路のレース同様、まだ差があるし、課題と感じました」と振り返った。
この日、唯一のリレー種目となった混合200mフリーリレーでは新潟医療福祉大が豪州、ドイツとの競り合いから、最後はアンカーの佐藤綾がリードを奪い、優勝を果たした。
また、ロシアのウラジミール・モロゾフは男子100m自由形で45秒16のW杯新記録をマークし、昨日の100m個人メドレー(短水路世界タイ)、50m自由形(W杯新記録)に続き、東京大会3冠目に輝いた。
構成◎スイミング・マガジン編集部
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