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2020-09-20

【陸上】「中途半端なジョグはやめた」館澤亨次が目指す1500mの高み

熊谷スポーツ公園陸上競技場(埼玉)で行われた陸上の全日本実業団対抗選手権2日目(9月19日)。男子1500mでは実業団1年目の館澤亨次(横浜DeNA)が3分40秒73の自己2番目の記録で制した。

上写真=スタート直後から積極的なレース展開で完勝した館澤
撮影/中野英聡(陸上競技マガジン)

3分40秒切りは果たせずも
レース内容には納得

 館澤亨次(横浜DeNA)は、タイムレース形式(全3組)で行われた男子1500mの最終3組に出走。自己ベスト(3分40秒49)および3分40秒の壁を突破することを目標に、スタート直後から集団の先頭を走る積極的なレースを展開。「課題である3周目(800m~1200m)も普段は引いてしまうところを攻めることができました」と言い、最後は残り300mまで館澤に付いてきた木村理来(愛三工業)を突き放し、自己記録に0秒24に迫る3分40秒73で優勝を飾った。

「タイムレース決勝(1レース勝負)だったので、自分でできるだけレースを引っ張りたかったので、内容は合格点だったと思います。その一方で3分40秒切りをまた果たせなかったので、これからは記録をしっかり狙っていかないと、その次(のレベル)、オリンピックは見えてこない。今後は、勝負はもちろん、記録面を意識したレースをしていきたいです」

 館澤は今年4月に実業団入り後、所属チームの垣根を越えて多くの中・長距離選手を指導するプロコーチの横田真人氏(TWO LAPS/ロンドン五輪男子800m代表)に師事することを決断。昨年のドーハ世界選手権女子10000m11位の新谷仁美(積水化学)ら、個性的な選手に対して、一人ひとりに合った指導に定評のある横田コーチの下で、中距離を主戦場として世界の舞台を目指し始めた。

 もっとも環境の変化に慣れるまではしばし時間を要し、今季初戦となった7月上旬のホクレンディスタンス(北海道)、同月下旬の東京選手権では「きちんとしたポイント練習ができておらず、調子が上がらず焦りがあった」という。しかし、その後、「横田コーチと話合い、一歩一歩やっていこう」と、一つひとつの練習をていねいに積み重ね、その成果が8月23日のゴールデングランプリ1500m、そして今大会との連勝につながった。

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