新潟高3年生のときにインターハイ800mで優勝し、現役で国立大医学部へ。今春、医師国家試験に合格した文武両道の広田有紀選手が、勉強と競技を両立する秘けつをQ&Aで教えてくれました。勉強も競技も、習慣化することと、スケジュール管理が大事といいます。
医学部卒ランナーの広田有紀選手 写真提供/新潟アルビレックスランニングクラブ
1995年5月20日生まれ、新潟県出身。白新中→新潟高→秋田大医学部卒。新潟高3年時にインターハイ800m優勝。眼科医の母の背中を見て医学の道を志し、秋田大医学部に進む。「医学生ランナー」として日本インカレには6年連続出場。日本選手権では4年連続入賞を果たしている。今春、医師国家試験に合格。研修医になる前に、陸上での挑戦を決意し、新潟アルビレックスランニングクラブへ
私の場合、「切り替え」をすごく重視しています。部活だったら、どんなに疲れていても、とりあえずトラックに向かってみる。勉強だったら、どんなに疲れていても、とりあえず机に座ってみる。そうせざるを得ない状況に自分を追い込むんです。
「頭で考える前に行動しろ」ということを大事にしていたので、うまく切り替えられるような環境づくりを意識していました。具体的には、毎日、机の上にその日にやるべき教材を置いておき、机に座った瞬間、視覚的にも「これやんなきゃ」という状況に。
また、部活でほかの同級生よりも勉強時間が限られていたこともあり、「ここは切り替えてしっかり集中しないと」と気持ちをつくっていましたね。
正直、中距離はきついメニューや緊張するメニューが多いので、練習中に勉強のことを考える余裕がないというか、練習に集中しないと持たないです。そういう意味で、中距離で良かったなと思います(笑)。
もちろん練習前に「なんでこんなキツいこと、やんなきゃいけないんだろ」と涙が出そうになったときは一度や二度じゃありません。メンタルや情緒が不安定になったときに、コーチの先生が「とりあえずやってみようか」とか「淡々とやろう」「何も考えずスパイク履いてみようか」と声を掛けてくれました。
そう言われると、『脳筋(脳みそが筋肉)』じゃないですけど、「頭のネジを何個か外していこうか!!」という感じで、私は頑張れます(笑)。一緒に部活をやっていた仲間と苦しさを分かち合えましたし、周囲の支えも大きかったですね
スケジュールどおりにこなすのも大事ですが、疲れている日はやっぱり睡眠も大事。私は「朝勉派」だったので、勉強時間が足りなかった分を朝に取り返していました。疲れているときは23時くらいまでに寝て、6時に起きて勉強する。朝練がなかった分、その時間を勉強に充てていましたね。
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