
7月23日、ヤンマースタジアム長居・ヤンマーフィールド長居で大阪選手権の1日目が開催。今季初戦となる1戦で女子400mに出場した青山聖佳(大阪成蹊AC)が日本歴代2位となる52秒38を予選でマークした。
今季初戦から好調をアピールした青山
撮影◎中尾義理
今季初戦で、女子400mの青山聖佳(大阪成蹊AC)がいきなり日本歴代2位の快走を見せた。
大阪選手権第1日(7月23日)に行われた予選。青山は前半から飛ばした。途中200mを24秒6(チーム関係者計時)で入り、後半も力走。52秒38をマークした。昨年の日本選手権優勝の青山だが、自己記録52秒85の更新は実に4年ぶり。「自己ベストかなと思いましたが、52秒3台は驚き。秋ごろに出せたらいいなと思っていたタイムです。ようやくドカンといけてうれしい」と喜んだ。
好記録の要因は、「短短(100m、200m)の向上かな」と分析する。200mの高校記録保持者で昨年の日本インカレ200m優勝、大学の後輩である齋藤愛美(大阪成蹊大3年)らと練習していることが効いている。
「200mのスピードを鍛えていて、うまく土台を作れている感じです。今日の予選で前半からいっても、後半崩れずにいけたのは、やってきたことを出せたのかなと思います」と話し、手ごたえは大きいようだ。ただ、“もっと”を考えると、前半200mを「24秒5を切るくらいでいかないと」と貪欲さも見せる。
日本記録は51秒75。決勝では日本人で1人しか達成していない51秒台への突入も期待されたが、不運な風回りと予選のダメージの影響からか、54秒11(優勝)にとどまった。「300mまではよかったんですが、残り100mで足がつりかけて、バランスを崩してしまいました」と残念がる。それでも、52秒38は「自信につながるシーズンになる」という確信をつかませてくれた。
目指す記録は日本記録超えの51秒35。東京五輪標準記録だ。「オリンピックの延期は残念だけど、自分にはチャンス。記録も達成したいですし、マイルで戦うにも、そのくらいのタイムの選手がチームにいないといけないと思っています」と青山。女子短距離を引っ張るエースの自覚が膨らんできた。
文/中尾義理
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