東京五輪の開幕は1年後の7月23日。新型コロナウイルスの収束の気配が見えないなか、アスリートはどのような思いで今、競技に向き合っているのか。新谷仁美、ケンブリッジ飛鳥、右代啓祐の言葉を紹介する。
上写真/冷静な視点で現状を捉える新谷(左)と開催を信じて前を向くケンブリッジ
撮影/田中慎一郎(陸上競技マガジン)
7月23日、無観客で行われた東京陸上競技選手権大会1日目。新型コロナウイルス禍のなか、東京で行われる2020年度初となる本格的なトラック&フィールド種目の競技会となり、中高校生、大学生、そしてオリンピック・世界選手権代表経験者までが出場。あいにくの雨模様だったが、選手の多くは、競技会で力を発揮できる喜びを噛みしめながら臨んでいた。
奇しくもこの日は延期された東京五輪開幕の1年前。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大は収束する道筋を見いだせず、世間では来年のオリンピック開催を危ぶむ空気が漂っている。
そのような現状を、アスリートたちはどのように捉えているのだろうか。
2012年ロンドン五輪女子10000m9位で、2回目のオリンピック出場を狙う新谷仁美(積水化学)はこの日、1500m予選に出場。専門外の距離ながら、自己ベストに近い4分21秒95で貫録のトップ通過を果たした後、「選手たちが中心となってコロナに打ち勝てるような結果、パフォーマンスを見せていけたら」と語ると同時に、冷静な視点で現状についての思いを吐露した。
「(オリンピックは)私たち選手だけでやれる大会ではありません。我々アスリートは、国民の皆さまの評価で働けている。ですので、国民の皆さんが反対するのであれば、オリンピックをやる必要はないと思います。それに東京、日本で開催される以上は、われわれアスリートのやりたいという気持ち以上に、国民がやりたい、応援に行きたいという気持ちがなければ成り立たないと思います。
今のコロナの状況を考えれば、今大会を無観客で実施することは最善の方法であると思います。ただ、やっぱり今日(走って)感じたのは、コロナの情勢関係なしに考えれば、無観客という状態はわれわれアスリートにとっても、見る側にとっても、報道するメディアの方にとってもマイナスでしかないと感じました。応援あってこそ、我々アスリートが成り立っている。国民のひとりでも嫌だと思う人がいれば、オリンピックの開催は難しいと思います」
今年に入り、ハーフマラソンで日本記録を更新するなど、好調を維持する新谷
撮影/田中慎一郎(陸上競技マガジン)
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