1年前の箱根で役割を果たせなかった悔しさを胸に今季、明治大の3年生、小袖英人は走り続けてきた。リベンジの機会はすぐ目の前。どの区間でも自らの快走で、シード校への返り咲きを果たすつもりだ。
明大には阿部弘輝(4年)という大エースがいるが、今季はその阿部が不振。次なるエース候補の台頭が待たれていた。その1人として、鈴木聖人、手嶋杏丞(ともに2年)とともに、チームを牽引してきたのが小袖英人(3年)だ。
上写真=箱根では1区を希望している小袖だが、何よりチームのための走りを見せたいという
撮影/菅原 淳(陸上競技マガジン)
「昨年は阿部さんに頼る部分が大きく、負担をかけてしまっていた。今年は自分が中心選手になってチームを引っ張っていくんだっていう気持ちで取り組んできました」
その言葉どおりの活躍を、今季は見せている。5月の関東インカレでは10000mで8位入賞。全日本大学駅伝・関東選考会(トラック10000mで実施)では自己ベスト(当時)をマークし、4組8位(日本人2位)と好走し、2位通過に貢献した。箱根予選会は脱水症状になり117位と力を出しきれなかったが、途中棄権も頭をよぎったものの、最後まで走りきった。
小袖は、初めて出場した前回の箱根駅伝で大きな悔いを残していた。
「自分の区間で1回シード権圏内に入ったのですが、低血糖になってしまった。後半めちゃくちゃ失速し、またシード圏外になってしまいました。チームの流れを悪くしてしまって、チームに迷惑をかけました」
昨年度の箱根予選会でチーム2番手の実績を持つ小袖が7区に配されたのは、そこで一気にシード権圏内に押し上げたいという意図があった。小袖も自分の役割を十分に理解していたが、区間18位と本来の力を出しきれず、チームもシード権を逃した。
だが、その悔しさこそが今季の小袖の原動力になっている。
「前回悔しい思いをしているので、その悔しさがあって、この1年間は頑張ってこられた。箱根ではチームに貢献したいっていう気持ちが一番強い。必ず結果を出して、個人としても成長できたらいいなと思います」
小袖は全日本大学駅伝では1区を担い、トップと15秒差の区間5位と好走した。今回の箱根駅伝でも、1区を希望している。もちろんチーム状況次第では、エース区間の2区や3区など他の区間を走る可能性もある。
11月23日の関東学連10000m記録挑戦会は「1区を走るイメージを持ちながらレースをしました」と言い、前半から積極的に前のほうでレースを進めつつも、集団のなかで余裕をもって走った。そして、28分34秒33の自己新で組2着と好走した。
イメージどおりの1区の走りを体現する準備は着々と進んでいる。目標のシード権獲得へ、序盤からチームを勢いつけるつもりだ。
こそで・ひでと◎1998年5月5日生まれ、岩手県出身。三崎中(岩手)→八戸学院光星高(青森)。171cm、53kg。自己ベスト10000m28分34秒33(大3)、ハーフマラソン1時間03分41秒(大2)
文/和田悟志
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