2019年全国高校野球選手権大会2日目はプロ注目右腕の星稜・奥川恭伸が登場する。
春夏連続出場の履正社は、先発9人中4人が大阪大会で打率4割超え。四番の井上広大は4本塁打をマークした。加えて、7試合で8失点と守備も堅い。攻守のバランスの良さが光る。
対する霞ケ浦は最速148キロ右腕・鈴木寛人と2年生左腕・山本雄大が履正社打線をいかに抑えるかが第一のポイント。長打力では劣るだけに、接戦に持ち込みたい。
経験値は春夏連続出場の津田学園に分がある。本格派右腕の前佑囲斗は最速148キロの直球に威力がある。四番に座る前川夏輝の長打力にも注目だ。
静岡は静岡大会7試合で3失策と堅実な守備が戦いの基盤。25犠打を決めるなど、攻撃面でも派手さより実を取る作戦で勝機を見いだす。
星稜はタレントの豊富さから優勝候補に挙がる。最速153キロのプロ注目右腕・奥川恭伸は石川大会24イニングで40三振を奪った。四死球も1試合平均1.1個と大崩れの心配はない。中学時代からバッテリーを組む強肩捕手の山瀬慎之助との相性もバツグン。石川大会のチーム打率が.309だった打線に課題が残るが、18年春から4季連続の出場の経験値を武器とする。
旭川大高は延長14回タイブレークの末に佐久長聖(長野)に初戦敗退した昨夏以上のチームに仕上がった。攻撃の中心は昨夏を経験した持丸泰輝。四番の脇田悠牙は北北海道大会6試合で10打点の勝負強さを持つ。能登嵩都と杉山大晟の二枚看板が星稜打線をいかに抑えるか。
写真/ベースボール・クリニック
秋田中央は45年ぶり5回目、立命館宇治は37年ぶり3回目といずれも長いブランクを経ての出場となった。立命館宇治はラインアップに2年生が5人並ぶ若い布陣。三番を打つ上田龍一郎が精神的支柱だ。4年前に就任した里井祥吾監督は本業のパン屋と二足のわらじを履く。
秋田中央はエース・松平涼平をリードする1年生捕手・野呂田漸に注目。秋田大会では捕逸、投手陣の暴投ともにゼロで、守りに安心感を与えた。五番を打つ打撃でも打率.500。試合のカギを握りそうだ。
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