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2017-12-28

箱根駅伝 大学別展望⑰ 駒澤大学

箱根駅伝のチームエントリーから大学別に展望する17校目は、前回9位の駒澤大。工藤、片西のユニバーシアード・メダリスト・コンビを軸に2008年以来となる優勝を狙う。

チームの底上げに成功

駒澤大エントリー選手一覧
氏名(学年) 10000m   ハーフ
工藤 有生4 28:23.85  1:01:25
紺野 凌矢4 29:38:62  1:04:05
高本 真樹4 29:11:68  1:03:10
中西 亮貴4 29:03:27  1:03:17
伊勢 翔吾3 30:57:60  1:03:10
片西  景3 29:30:73  1:02:31
下  史典3 28:56:24  1:02:36
白頭 徹也3 29:19:62  1:04:52
堀合 大輔3 14:15:11★ 1:03:32
大坪桂一郎2 14:16:02★ 1:05:56
中村 大成2 29:12:12  1:05:09
中村 大聖2 29:53:08  1:04:07
山下 一貴2 14:09:57★ 1:04:44
伊東 颯汰1 14:14:19★ 1:08:20
小原 拓未1 14:11:70★ 1:03:55
加藤  淳1 13:59:03★ 1:04:16
    平均 29:24.68  1:04:04
(タイムは箱根駅伝チームエントリーの際に記載された10000m、ハーフマラソンの自己ベスト、★印が付いているものは5000m、20㎞のもの。平均は★の記録を除く)
 近年の箱根では7年連続トップ3をキープしていたが、前回は9位と辛くもシード権を確保。そのチームから中谷圭佑(現・日清食品グループ)、西山雄介(現・トヨタ自動車)、大塚祥平(現・九電工)の三本柱が卒業し、今季はチーム全体の底上げをテーマに掲げた。
 8月の台北ユニバーシアード・ハーフマラソンで片西景、工藤有生が金、銀メダルに輝くと、10月の出雲駅伝では7位にとどまったが、11月の全日本大学駅伝では4位に食い込むなど、チームは好気配を見せている。
 その全日本では堀合大輔が6区区間賞を獲得し、上尾ハーフマラソンで片西、伊勢翔吾が3、4位、下史典が9位に入るなど、3年生の活躍が目立つ。さらに2年生も台頭しており、全日本では三大駅伝初出場の中村大聖が7区区間5位、山下一貴が8区区間7位と好走した。この結果は今季、チームが取り組んできたことの一つの成果ともいえる。

往路の前半で勝負!

 前回6区を走った物江雄利がエントリーメンバーから外れたものの、その他は順当に名を連ねた。往路の布陣だが、全日本と同様、1区・片西、2区・工藤のメダリスト・コンビが濃厚だろう。大八木弘明監督は「往路の前半がカギ」と語っており、今季のダブルエースで一気にレースの主導権を握りたいところ。3区と4区は下、伊勢といった実力者のいずれかが務めるのではないか。
 ポイントは前回5区区間賞の大塚が抜けた穴を誰が埋めるのかということ。「山の攻略も順調にきている。面白い選手がいきますよ」と大八木監督はサプライズ起用を示唆しており、その候補として山下が挙がっている。
 主将の高本真樹、中西亮貴といった4年生が最後の箱根に照準を絞っており、堀合や1年生の加藤淳、小原拓未らも力を付けている。復路にも実績のある選手を配置できるだけに、2区までに好位置につけることができれば、定位置のトップ3以上も十分に望めそうだ。
(文責/陸上競技マガジン編集部)

3年連続2区出場が濃厚の工藤。区間賞と総合優勝を目標に掲げる(写真/JMPA)

切り込み役を担うのは片西か。安定感は抜群で大八木監督も全幅の信頼を寄せる(写真/JMPA)

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