初日に大関豪栄道を寄り切って白星スタートを切った朝乃山だが、2日目から横綱白鵬、鶴竜、大関髙安に3連敗と、得意の左上手が取れず、上位の洗礼を受けてしまった。

※写真上=会心の相撲で栃ノ心を寄り切り、序盤の横綱大関戦を2勝3敗で終えた朝乃山
写真:月刊相撲

 5日目は先場所で物議を醸した大関栃ノ心と対戦。先場所の一番は、栃ノ心が勝っているように見えた。朝乃山も「負けたと思った」と語っていたが、物言い協議の末、朝乃山の勝利となり、この白星が効いて初優勝を手にした。

 ともに右の相四つで、当たってすぐに右四つの体勢。朝乃山の踏み込みがよく先に左上手を取り、栃ノ心に上手を与えない。朝乃山は上手を引き付けると、休まずに寄り進み快勝した。

「自分の相撲が取れてよかったです。左上手を取りにいくと決めていたので、すぐに取れてよかった」と笑顔。横綱大関戦を終えて2勝3敗とまずまずの成績に、「負けた相撲も自分の力は出し切っています。これからも自分の体を生かした前に出る相撲を取っていきます」と語る。

「今場所は勉強の場所」と大負けも覚悟していたようだが、十分に勝ち越しを狙える星で序盤を終えた。

 一方、心配なのが栃ノ心だ。先場所で10勝を挙げて大関復帰を果たしたが、今場所は初日から5連敗。先場所の終盤に右ヒザを痛め、場所前は左肩を痛めて十分に稽古ができなかった。立ち合いの踏み込みが甘く、廻しが取れないのはヒザが影響しているのだろう。

 いつも大銀杏を結ってくれる床山の床松が7月末で停年を迎えるため、この名古屋が最後の場所になる。勝ち越しは厳しくなってきたが、床松のためにも千秋楽まで取り切ってほしい。

文=山口亜土

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