高熱のため休場した千代丸は、今朝になっても熱は下がらず40度あったそうだ。新型コロナウイルス感染を判定するPCR検査を受けることになったが、これだけ高熱が続くのは別の病気だろう。蜂窩織炎ではないか。いずれにしても心配である。

※写真上=1敗で全勝の白鵬を追う碧山が、千代大龍を圧倒し勝ち越しを決めた
写真:月刊相撲

 優勝争いは前日と変わらず、全勝が白鵬ただ1人、1敗で平幕の隆の勝、碧山の2人が追う展開。2敗の鶴竜、朝乃山、御嶽海らも白星を挙げた。今日は幕内下位で奮闘する碧山を取り上げたい。

 6勝2敗と好調な千代大龍と対戦した碧山は、立ち合いで左からカチ上げて相手の上体を起こすと、そのまま一気に押し出して快勝。昨年の名古屋場所以来となる勝ち越しを決めた。

「久しぶりの勝ち越しなのでうれしいです。自分の相撲が取れました」と碧山はニッコリ。

 初日、取組を終えた力士たちに無観客の感想を聞くと、「稽古場みたい」という声が多かった。そのとき思ったのが、稽古場みたいなら碧山が強いのではないかということ。碧山は巡業の申し合いでは圧倒的に強く、勝率も8割ぐらいなのだ。

 なぜかと言えば、稽古では相手が引いたり、イナしたりせず、まともに攻めてくるから、大きな碧山は取りやすいのだ。本場所になれば、稽古場みたいな雰囲気でも、対戦相手は横から攻めてくるのだが、それでも碧山は強かった。

「初日に取った感じだと、この雰囲気ではちょっと難しいかなと思ったけど、稽古場の相撲が取れていると思います。集中力が切れないよう、自分の形になれるようにと考えています」と語る。

 最近は初優勝力士が続出して、碧山にもチャンスはあるが、「一日一日、自分の相撲を取り切ることだけ考えています」と優勝の意識はまったくない。白鵬が元気なだけに、それも当然か。白鵬の独走ではつまらないので、1敗でついていってもらいたい。

文=山口亜土

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