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2020-10-27

【アメフト】「Through the uprights」第1回 キックを見てもらえば認められる自信がある=佐藤敏基

TSLのブライアン・ウッズCEOと一緒の一枚

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皆さんこんにちは。日本人初のNFLプレーヤーを目指して活動をしているIBM BIGBLUE所属のキッカー(K)佐藤敏基です。現在、アメリカ・テキサス州サンアントニオで、10月27日(日本時間10月28日)に開幕する、The Spring League(以下TSL)に参加しています。

 IBMのチームメート、近江克仁選手のコラム「近江道」にも記載があるのでTSLの詳しい内容は省略しますが、とにかく今回は全米テレビ放映があるということで、多くのプロスカウトへの露出が期待できます。

 私は、今年9月から渡米していましたが、当初はTSLに参加するつもりは無く、カリフォルニア州サンディエゴで、NFLのチャージャーズ、テキサンズなどで活躍したKニック・ノバックの元でトレーニングをしながら、NFLのチームにニックと共にアプローチをかけるために、渡米していました。ニックからは元々、「お前はNFLに通用するレベルにいるから、俺の元に来てトレーニングを積みながらNFLへの露出を増やしていこう」と言ってもらっていたのですが、サンディエゴでのトレーニングの中でも大きな手応えを感じていました。

 キッカーは飛距離と対空時間などを通じてキックの「能力」を客観的に測ることのできるポジションです。ある日のスカウトに提出するためのパフォーマンスフィルムを作った際にそのキックの数値を今年1月時点に算出されていたNFL選手平均と比べたところ、キックオフの飛距離と対空時間が共に平均数値を超えていました。

 フィールドゴール(FG)の方が得意で、元々はキックオフが苦手部門でした。挑戦1年目に参加したトライアウトではキックオフの数値が低くてスカウトの前で蹴らせてもらえないという悔しい経験もあります。そのキックオフがここまで伸びてきたのは正直かなり大きな自信に繋がっています。NFLのチームワークアウトに招待されて、キックを見てもらえば認めてもらえる自信があります。今はとにかくスカウトの目に留まる事が何よりも大切だと感じていました。

 そんな中で今回のTSLがテレビ放映されると聞き、これはチャンスだと思いました。日本のシーズンなど悩むところはありましたが、エージェントやニックからも強く勧められ、これは行くべきだと感じ、参加を決断しました。

 2019年のTSLに参加して好成績を残した事が功を奏して、前回のTSL時にHCだったテリー・シェイにドラフトしてもらうことができ、Aviatorsというチームでプレーすることになりました。背番号は前回と同じ2番を貰いました。

 TSLのキッキングは毎回変わる独自ルールを採用していて、今回の場合はキックオフがNFLより10yd後ろの25ydラインからのキック(10/24現在暫定)、FGはTFP(タッチダウン後のキック)がNFLより2ヤード後ろの35yd FGとなっています。どちらも長い距離になりますが、自分の能力をアピールできるチャンスだと捉えています。

 今はとにかく試合に向けてワクワクしています。コロナ禍で嫌なニュースが流れがちな日本に、良いニュースを届けられるよう、最高のパフォーマンスを発揮してきます。

 佐藤敏基

 コラムタイトルの「Through the uprights」は、アメリカンフットボールでFGが決まることを意味する。同時にNFLへの壁をぶち破っていくという意味もかけている=アメリカンフットボール・マガジン編集部
ヘルメットの後ろには「日の丸」を貼った=撮影:佐藤敏基

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