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2020-10-31

井上尚弥、聖地登場へ《Last 1 Day》 計量クリア、いよいよ明日──

ともに計量をクリアし、研ぎ澄まされた肉体を誇示する

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 さあ、準備は整った──。31日(日本時間明日11月1日)、アメリカ・ラスベガスのMGMグランド・カンファレンスセンター“ザ・バブル”で開催されるWBAスーパー・IBF世界バンタム級タイトルマッチ、チャンピオン井上尚弥(27歳=大橋)対挑戦者WBA2位・IBF4位・ジェイソン・マロニー(29歳=オーストラリア)の前日計量が行われ、井上は117.7ポンド(約53.4㎏)、マロニーは117.9ポンド(約53.5㎏)でリミット(118ポンド)をクリアした。

 計量をクリアし、ポーズを取る瞬間、そして同じくクリアしたマロニーとのフェイスオフの瞬間。そのときだけは、マスク越しからもいつもの“井上尚弥”のエネルギーが発散されたようだ。
 見つめ合ったマロニーは、“モンスター”の光をどのように感じ取ったか。これまでの相手のように、畏怖の念を抱いたのか、あるいは跳ね返さんと必死に力を振り絞ったのか。前日の記者会見でやはり向き合った際、井上はマロニーから「気合の入りすぎ」を感じたようだが、これまで何度も計量会場に居合わせた者としては、「そのくらい力まなければ負けてしまう」。井上尚弥の“オーラ”とは、そういうものなのである。


計量後、特製ドリンクを飲んで人心地。このときは、すでに柔和な尚弥に戻っている

 一瞬にして集中力が高まる。激しいエネルギーが拡散される。これまで何度も“スイッチのオン、オフ”を書き連ねてきたが、これもまた井上尚弥が“モンスター”たるゆえんだ。そしてもちろん、試合開始のゴングが鳴らされると、そのギアは何段も上げられるのだから、実際に戦う者の胸中は、ある程度察することはできるだろう。


後輩で、前座に登場する平岡アンディと

「この1年でパワーアップした姿を見せたい。日本から声援、パワーを送ってくださいね。それではまた明日!!」。井上尚弥は、自身のSNSでこう綴った。

 画面を見つめるわれわれは、井上尚弥のパフォーマンスだけでなく、全身からほとばしるエネルギーをも受け止めたい。


アンディはリッキー・エドワーズとスーパーライト級8回戦を行う

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写真提供_大橋ボクシングジム

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