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2020-11-02

【ボクシング】王者・京口がコロナ感染、あすの世界戦は中止

がっくり肩を落とすタノンサック(左)とマネージャーのプーム氏

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あす3日、大阪市のインテックス大阪で開催が予定されていたWBAスーパー世界ライトフライ級タイトルマッチは中止となった。チャンピオンの京口紘人(ワタナベ)が、新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応が判明したため。

  午後5時すぎ、日本ボクシングコミッション(JBC)が「ガイドラインにしたがい中止を決定した」と発表した。京口と挑戦者のタノンサック・シムシー(タイ)は今朝、大阪市内のホテルで行われた前日計量でともにリミットをパスしたが、その後、京口のPCR検査陽性が判明した。あすは興行自体を中止する。京口対タノンサック戦は今年、国内最初の男子世界戦となる予定だった。

  ワタナベジムによると、朝の前日計量を前に、京口のチーフトレーナーが抗原検査で陽性だったことが判明。このため濃厚接触者である京口も計量前に抗原検査を受け、ここでは陰性だったが、すでにその前に行われていたPCR検査で採取した検体が陽性だったことが、午後1時半ごろに病院から伝えられたという。


記者会見で状況を説明するJBCとワタナベジム関係者

 京口は無症状で、現在ホテルの部屋に分離中。本人は落胆し、言葉少なく「ごめんなさい」と言っていたという。ワタナベジムの渡辺均会長は「対戦相手には非常に申し訳ない。皆様にも大変なご迷惑をおかけした」と陳謝した。


タノンサック(右から2人目)と陣営は年内の開催に望みを託した

 タノンサックをあずかるグリーンツダジムの本石昌也会長は「2週間の隔離を経て万全の準備をし、試合を楽しみにしていた。非常に残念だが、同じプロモーターの立場として、コロナの猛威に屈してしまったと受け止めている。もう一度チャンスがくると信じている」と話した。タノンサック本人は「本当にびっくりしたし、ショックだが、諦めないでチャンスを待つ」とコメント。タノンサックのビザは12月30日まで有効のため、グリーンツダジムでは年内にこのカードが行われることを望んでいる。

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取材・写真◎早浪章弘

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