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2020-11-14

【相撲】相撲編集部が選ぶ11月場所7日目の一番 納谷(押し倒し)北磻磨

西幕下筆頭の納谷が北磻磨を一気に押し倒し4勝目、待望の十両昇進へ大きな白星をつかんだ

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納谷(押し倒し)北磻磨

 幕内の優勝争いは平幕の千代の国に土がつき、全勝は大関貴景勝と小結照ノ富士の2人だけ。マッチレースの様相を呈してきた。7日目は幕下以下で勝ち越し力士が出る日なので、幕下の相撲を取り上げたい。

 先場所、西幕下4枚目で5勝2敗だった納谷。ご存じのように大横綱大鵬の孫で、元関脇貴闘力の三男坊だ。番付運がよければ、十両に上がれていたが、今場所は西幕下筆頭にとどまった。「先場所、悔しい思いをしたので、今場所はいつも以上に燃えています」と場所前に語っていたように、最初の相撲から連勝を続け、元幕内北磻磨との給金相撲を迎えた。

 相撲は一方的だった。納谷は踏み込みよく当たるとモロ手で突き起こし、左ノド輪押しで土俵際に追い込み、一気に押し倒した。

「今日、勝ち越しを決めてやると思って相撲を取りました。相手は大きくないので、何をしてくるか分からない。何をしてきても、対処できる立ち合いをイメージしました。勝ててよかったです」と、まずはホッとひと安心。

 勝ち越しを決め、新十両昇進が濃厚となったが、西筆頭だけに確実とは言えない。それは本人もわかっており、「しっかり残り3番を勝って、上がれるように頑張ります。先場所上がらなかった時点で、次は7番勝って上がってやろうと思いました」と気を引き締める。

 現在、埼玉栄高の先輩でもある貴景勝の付け人を務めており、大関から学ぶことも多い。前日は貴景勝から「しっかり決めてこいよ」とゲキを飛ばされていたそうで、期待に応えることができた。

 納谷と同じ高校相撲から入った同学年の琴勝峰や豊昇龍は幕内で活躍しており、「自分だけっていうのはあったので、しっかりと追いついて、テレビに映る時間帯でいい相撲を取っていきたい」とライバルたちを意識している。全勝優勝なら番付も大きく上がるので、残り3番、集中していきたい。

文=山口亜土



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