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2020-11-17

【相撲】相撲編集部が選ぶ11月場所10日目の一番

幕尻の志摩ノ海が2敗の千代の国を寄り切りで倒し、貴景勝と優勝争いトップの座を守った

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志摩ノ海(寄り切り)千代の国

 10日目を終えて、1敗で大関貴景勝と幕尻の志摩ノ海がトップで並走。前日まで1敗だった宝富士は、北勝富士に取り直しの末に敗れて2敗に後退した。この取り直しを含めた2番は北勝富士の頑張りが素晴らしく、感動的でもあったが、今日は優勝を争う志摩ノ海を取り上げたい。

 志摩ノ海は先場所、15枚目で6勝9敗に終わり、十両に落ちる成績だったが、十両から上がる力士が少なく、ギリギリ17枚目の幕尻にとどまった。師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)からは、「頭を上げずに前に出ろ。負けるなら前に出て負けろ」といつも言われており、今場所は師匠の教えどおりの相撲が取れている。

 10日目は7勝2敗と好調な千代の国との対戦。志摩ノ海は志摩市、千代の国は伊賀市の出身で、幕内では昭和62(1987)年9月場所の双羽黒-巨砲以来となる三重県対決となった。

 立ち合い、頭から当たった両者。千代の国は突き起こそうとするが、志摩ノ海は頭を上げず、下から相手の突きをあてがって応戦。我慢できずに千代の国が引いたところをしっかりついていき、最後は右を差し込み、左で前廻しを取って寄り切った。

「前に千代の国関と幕下でやったときは電車道で持っていかれたので、前に出て勝ててよかった。師匠からは『突っ張ってくるから頭を上げるな』と言われていました。自分の力を出し切れました」と志摩ノ海は納得の表情。

 三重県対決については、「特に意識はしてないですけど、地元を盛り上げていけたらいいですね」と語り、優勝争いについては、「何も考えてないです。考えたらダメなので、無心で取っていきたいです」と無欲を強調。

 今年は17枚目の幕尻で德勝龍、照ノ富士が優勝しているだけに、可能性はゼロとは言えない。11日目は新鋭の豊昇龍と組まれるが、その後は役力士との対戦となるだろう。

 この日、兄弟子の元小結臥牙丸の引退が発表された。今場所で引退届を出すことは聞いていたそうだが、「やっぱり、寂しいですね。僕が入門したときは小結で、稽古をつけてもらいました。いろんなことを優しく教えていただいて感謝しかないです。しっかり結果が出せたらいいですね」と、兄弟子の思いも背負って終盤戦の土俵に挑む。

文=山口亜土


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