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2020-12-14

攻防兼備の井岡一翔か。煌めきの田中恒成か。大晦日決戦を占う。

緻密な井岡(左)か。勝負強い田中か。

 あっという間にもう、あと2週間に迫った“4冠をめぐる戦い”。12月31日、大晦日。東京・大田区総合体育館で行われるWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦、チャンピオン井岡一翔(31歳=Ambition)対挑戦者1位・田中恒成(25歳=畑中)。国内男子唯一の世界4階級制覇王者・井岡に対し、田中もこれまで世界3階級の頂点に立ってきた。日本人同士のこんな黄金カードが実現する──、正しく夢の対戦。明日15日発売の『ボクシング・マガジン2021年1月号』では、もちろん巻頭で両者の熱いインタビューを掲載。さらにこのバトルを特集している。

 歩んできた道のりも重なる。井岡は当時国内最速の7戦目でWBCミニマム級王座を獲得。あの八重樫東との王座統一戦で勝利してWBA王座も吸収し、日本人史上初の統一王者に。その後、WBAライトフライ級、WBAフライ級も捉え、そしてスーパーフライ級も制覇した。
 プロデビュー会見で目標を「5階級制覇」とぶち上げた田中も、ミニマム級からスタート。井上尚弥(大橋)が更新した6戦目を超えるプロ5戦目で世界ミニマム級王座を獲得すると、ライトフライ、フライ級まで(すべてWBO王座)制圧してきたのだ。

「4階級制覇は絶対に阻止してみせる」と井岡は言う。
「見ている景色の違いをお見せします」と田中は言う。

“ライバル”を攻略し、海外のスーパーファイトへ歩み出すのはいずれか。

 技術とパワー、知力、体力、そして男の意地──。
俊才同士の超ハイレベルな激突を、本誌片手にぜひご覧いただきたい。

ボクシング・マガジン 1月号

写真_Ambition GYM(井岡)、畑中ジムANDRE(田中)

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