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2020-12-21

【箱根駅伝の一番星】青学大の吉田圭太「このままじゃ終われない」全日本の悔しさをバネに箱根で結果を出す

最後の箱根では「総合優勝」と固い決意で臨む吉田圭太(4年)



同級生の思いに応えるために

 いよいよ、最後の箱根駅伝である。「とにかく勝つことが大切」と吉田は話す。

「全日本で負けた後、4年生のみんなが気を使ってくれて。帰りの新幹線に乗っているときからバンバンLINEは入ってくるし、町田寮に戻ってからも部屋に顔を出してくれて。ありがたかったです」

 そんな同級生たちの思いに応えるためにも、箱根駅伝では結果を残さなければならない。

「今回は、とにかく任された区間で結果を出して、総合優勝に貢献するしかないです。このままじゃ終われません」

 吉田から出てくる言葉は、前回優勝チームのメンバーとは思えないほど、激しいものがある。

 守りに入る様子は全くない。

 全日本で悔しい思いをしたことをバネに、最後の箱根駅伝で、吉田圭太は攻めに徹するはずだ。


左から主将で盟友の神林、佐藤一世(1年)、中村唯翔(2年)、吉田

よしだ・けいた◎1998年8月31日、広島県生まれ。172cm・51kg、A型。高屋中→世羅高(広島)。世羅高1・2年時に全国高校駅伝優勝。青学大2年時に箱根9区区間賞。3年時の箱根は1区で流れをつくり、青学大の2年ぶり5度目の優勝に貢献。今年10月には5000m13分37秒34の青学大記録をマーク。自己ベストは10000m28分27秒40(2018年)、ハーフ1時間01分46秒(19年)。吉田にとって箱根駅伝とは「憧れの大会」(箱根駅伝2021完全ガイドより)。

陸上競技マガジン 1月号

箱根駅伝2021完全ガイド(陸上競技マガジン1月号増刊)

文/生島 淳 写真/中野英聡、黒崎雅久

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