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2020-12-15

【箱根駅伝の一番星】星岳は主将としてエースとして攻めの走りを誓う。帝京大を3位以内へ

帝京大の星岳(4年)。2度目の2区では攻めるつもりだ

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陸マガの箱根駅伝カウントダウン企画「箱根駅伝の一番星」は出場20校の注目選手を紹介。帝京大の主将を務める星岳(4年)は、前回の箱根2区で淡々と自身の役割を果たすも、課題を感じていた。先の10000m記録挑戦会で日本人トップの快走を見せ、課題は克服しつつあるようだ。箱根では攻める走りで勝負する。

岸本君のような走りができなかった

 前回の箱根駅伝で帝京大の2区を担ったのが、今季の主将・星岳(4年)だった。結果は、区間順位こそ9位だが、1時間07分29秒の好記録で走り切り、3人を抜いて5位に押し上げた。

「自分のパフォーマンスは100パーセント発揮できた」

 星自身もそう振り返るように、エースとしての役割は十分に果たした。先頭集団を映す第一中継車からは、常にファイアーレッドの星の姿も見えていた。星の視界にも、先頭集団ははっきりと映っていたが、一気に差を詰めることはせず、淡々と23.1kmを走った。そして、一人また一人と、集団から落ちる選手を捕らえていった。

 しかし、力は出し切ったはずなのに、胸にはつかえがあった。

「岸本(大紀)君(青学大2年)と同じくらいにスタートしましたが、付いていくことはしませんでした。その選択も間違ってはいなかったとも思うんです。けど、前で渡せれば、もっと良かった。タラレバになるんですけど……。実際、岸本君はトップで渡しているわけで、ああいう走りができないといけなかった。そこは反省点として残りました」

 選手にはいろんなタイプがいる。

 例えば、チームメイトの遠藤大地(3年)の場合、前半から勢いよく突っ込んで、後半も押し切るというのがレーススタイルだ。星は「どの位置でタスキを受けても、その状況に応じて、その都度ベストを出せるのが自分の強み」と自己分析するように、その冷静さが武器。レースの距離をトータルで考えて、力を出し切る能力に長けている。

 全日本大学駅伝の7区でも、後方からスタートした国学院大のエース・藤木宏太(3年)に一度は追いつかれながらも、最後は突き放している。

 一方で、“突破力”とでも言うべきか、果敢に攻めることができずにいるのが「自分に足りないところ」と自覚していた。

「同じような展開だったら、今度は前の集団を追って、トップか秒差で渡したい」

 2度目の花の2区では、前回とは違う走りを披露するつもりだ。

陸上競技マガジン 1月号

箱根駅伝2021完全ガイド(陸上競技マガジン1月号増刊)

文/和田悟志 写真/黒崎雅久、長岡洋幸

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