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2020-12-23

【ボクシング】京口戦中止のタノンサックがあす帰国「早く良くなって試合しましょう」

タノンサックはチャンピオン京口に対戦を呼びかけた(右は本石会長)

WBA世界ライトフライ級チャンピオン京口紘人(ワタナベ)の新型コロナウイルス陽性反応により、11月3日のタイトルマッチが中止となった挑戦者タノンサック・シムシー(タイ)が、あすの帰国を前にグリーンツダジムで会見。改めて京口への挑戦を切望した。

試合前日に京口のPCR検査陽性判定で興行は中止されたが、タノンサックとマネージャー、トレーナーはその後も年内の開催を信じて日本に滞在。ワタナベジムも12月26日に会場を押さえるなど再開催に向けて動いたが、京口の体調不良と新型コロナウイルス感染拡大が止まらない社会情勢を踏まえ、12月8日に断念すると発表した。

タノンサックと契約するグリーンツダジムの本石昌也会長によると、ワタナベジムはタノンサック一行の滞在費や試合中止のペナルティに関して責任を取った上で、京口の次期挑戦者にはタノンサックを最優先すると約束。中止は非常に残念としながらも、対応には納得できたという。

10月7日の入国以来、試合前2週間の隔離期間を含め、約2ヵ月半の長期滞在となったタノンサック。再度の中止を知らされて落胆は大きかったというが、この間もグリーンツダジムで練習を続け、週3回のスパーリングでジムの選手たちをサポートしてきた。「悲しい思いをしたが、この経験でタノンサックは世界チャンピオンになるメンタルが作れたと思っている」と本石会長。「練習が仕事」というタノンサックは「今回は試合ができず残念でしたが、京口選手、早く良くなって試合しましょう」と気丈に呼びかけた。

ボクシング・マガジン 1月号

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