WBO世界フライ級チャンピオン中谷潤人(M.T)は24日、出身地の三重県庁を表敬訪問。鈴木英敬県知事に11月6日の世界タイトル獲得を報告した。三重県東員町に生まれ、中学卒業まで同地で育った中谷。ボクシングも同県桑名市のKOZOジムで始めた。タイトル獲得後はすぐに最初の師だった故・石井広三会長の墓前へ駆け付け、今月初めには東員町でチャリティーサイン会が催されるなど、義理堅く帰省を重ねている。この日は鈴木県知事に勝利を報告するとともに、晴れてWBOのチャンピオンベルトを披露。故郷・三重県を盛り上げるためにも、さらなる活躍を誓った。
中谷の勝利を称える鈴木県知事
地元の高校生ボクサーたちとも交流した三重県では2021年に「とこわか国体」の開催が決まっており、同大会を目指す久居高校ボクシング部の選手たちも地元の新たなヒーローと対面。中谷は「高校生ボクサーの方々にも良い刺激をもらったと言っていただき、よかったと思います。また三重県にも、これから貢献させていただければと思っております」とコメントした。激動の2020年も暮れようとしているが、真面目なチャンピオンは大晦日も元旦も練習する予定だ。