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2021-01-02

【箱根駅伝】創価大学の往路初制覇は「適材適所」の配置と「ひっそり」強化の結実

チーム史上初の往路優勝のフィニッシュテープを切った三上 写真/椛本結城(陸上競技マガジン)

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1月2日、第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路(全5区間/計107.5km)が行われ、初の2年連続、通算4回目の出場となった創価大学が1区から安定した走りでタスキをつなぎ、5時間28分09秒で初の往路優勝を果たした。

堅実にタスキをつなぎ「無欲の往路優勝」


 2位の東洋大学に2分14秒差の堂々たる成績。だが、チームを率いて2年目を迎える榎木和貴監督は「(往路優勝は)予想していませんでした。理想は5区で先頭争いができればと思っていましたが、3区、4区でトップが見える展開になって」と驚きを持って振り返ったように、「無欲の往路優勝」だったといえる。

 1区から5区まで区間賞獲得者(区間1位の成績)はゼロも4区間で区間3位以内と安定した成績でタスキをつなげたのは、選手が各区間できっちり力を発揮したことはもちろん、榎木監督の選手の適性を見極めた区間配置も大きかった。

 なかでも、高い安定感を誇る福田悠一(4年)を1区に起用したことが大きなポイントになったのではないだろうか。福田は常々「どの区間でも気にしない」と言ってきたが、力は間違いなくエース格。榎木監督からすれば2区や前回区間4位と好走した4区で起用したいところだが、レースの波に乗るために、最も信頼できるランナーを1区に持ってきたのだろう。

 実際、福田はペース変動の激しい展開となるなか区間3位と流れをつくった。そしてシーズンを通して好調を維持していたP・ムルワ(2年)は2区で終盤に疲れが出るも何とか粘りチーム順位を一つ上げ、3区の葛西潤(2年)も区間3位の好走で2位を維持。そして前回10区区間賞&区間新記録、今回も復路の勝負どころで起用されると見られていた嶋津雄大(3年)を4区に投入すると、区間2位の走りでチーム史上初の首位に。最後は、三上雄太(3年)が入学以来目標としてきた5区で、前回区間新&区間賞の宮下隼人(東洋大3年)らの追随を許さずに、そのリードを守り切った。

★創価大の区間別成績(カッコ内は通過順位)
1区3位(3位) 福田悠一(4年) 1:03:15
2区6位(2位) P・ムルワ(2年)  1:07:18
3区3位(2位) 葛西 潤(2年)  1:02:41
4区2位(1位) 嶋津雄大(3年) 1:02:49
5区2位(1位) 三上雄太(3年) 1:02:05


出場4回目にして初の往路優勝を遂げた創価大のメンバーたち

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文/牧野 豊

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