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2021-01-16

【ボクシング】聖地ラスベガスで奇跡な逆転TKO。中谷正義の戦いとその実像

2度のダウンを跳ね返し、劇的ストップを演じてみせた中谷正義

 12月12日(日本時間13日)、日本のボクシング界は奇跡の朗報に接することになる。一度は引退していた東洋太平洋ライト級チャンピオン、中谷正義(帝拳)が、この日、アメリカ・ネバダ州ラスベガスで、難敵フェリックス・ベルデホ(プエルトリコ)を鮮やかすぎる逆転TKOに下したのだ。ボクシング・マガジン2月号では、現場に赴いた杉浦大介記者の手で奇跡への行程を追い、さらに殊勲の中谷から引退撤回までの行路を聞いた。

 奇跡なんて言葉、ほんとうは軽々しく使うべきじゃない。しかし、中谷が引退生活から1年半ぶりに這い出し、本場ラスベガスで演じたドラマを表すなら、この言葉にしかその役どころは任せられない。

 中谷が対したベルデホは、無限大の才能を埋蔵するカリブのピカイチ。事故による負傷もあって長くスランプに陥っていたが、ようやく復調の兆しを見せていた。中谷はこのベルデホに苦しみ抜いた。1ラウンド、4ラウンドとダウンを喫し、少なくとも6ラウンドまではすべてのラウンドでポイントを失った。中谷は、だが、あきらめなかった。じっくりと自分のペースをより戻す。そして、9ラウンド、見る者だれものも胸を激しくたたく、劇的エンディングへとつなげたのだ。

 ボクシング・マガジン2月号では、杉浦記者の手で戦いの始終を追い、帰国後、中谷が引退から再起へと歩いた事情と心情をともに聞いた。

写真◎ゲッティ イメージズ

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