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2021-02-22

【女子プロレス】大事件勃発…経営難でアジャコング、井上京子が退団! 1997年8月20日、全女武道館

リング上から退団を発表した井上京子

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1997年、全日本女子が経営難となり、井上京子、アジャコングを含めた14人選手が退団。新たな団体が誕生し、全女も再建へ動き始める。

 入場式の直後に事件は起きた。WWWA世界シングル王者の井上京子がマイクで突然のフリー宣言をしたのだ。

 1997年8月20 日、全日本女子プロレスが5年連続で武道館大会を開催。対抗戦ブームに沸いた数年がウソのようにその熱はなくなっていた。同時に全女の経営もひっ迫し、ここ4カ月、給料が遅れずに支払われたことはない。

 1カ月前に山田敏代がGAEAに移籍し、アジャコングも今大会を最後に長与千種との対戦を実現させるため退団を表明している。


 そんな中で京子はWWWA世界シングル選手権で堀田祐美子との防衛戦に臨んだ。結果は堀田が勝って、赤いベルト5度目の挑戦で念願の初戴冠。去りゆく者と残る者の差が出た。

 同大会では人気アイドルレスラーの府川由美も退団を表明。大会後には経営難が明らかとなり、9月12日、汐留大会前に松永高司会長が会見をおこない、9月3日付で田村欣子、元気美佐恵、タニー・マウスが退団。5 日付で玉田りえ、府川由美、8日付で吉田万里子、21日付で下田美馬、三田英津子、チャパリータASARI、椎名由香、サヤ・エンドーが退団。14選手が退団し、残留は練習生を含む11選手だけだ。

 京子らは1998年1月9日にネオ・レディース、アジャらは同年2月18日にアルシオンを旗揚げする。全女も堀田、豊田真奈美らが中心となり、再建へと動き始めていく。

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