競泳の東京都OPEN第1日は20日、東京辰巳国際水泳場で行われ、復帰後初となる女子100mバタフライに出場した池江璃花子(ルネサンス)は、59秒44で3位となった。
同日の午前に行われた予選では1分0秒06と、4月の東京五輪代表選考会となる日本選手権の参加標準記録を突破し、2位で決勝に進んだ池江。決勝では復帰後のレースで課題となっていたスタートに改善が見られ、前半50mを27秒75の3位で折り返したが、後半でさらなる追い上げとはならなかった。
レースは2019年光州世界選手権代表の牧野紘子(東京ドーム)が58秒63で制した。
レース後、2年1カ月ぶりのバタフライのレースを泳いだ感想を聞かれ「予選の前は今までに感じたことのない気持ちになりました」という。2年1カ月前の100mバタフライでは、自己ベストより4秒以上も遅い1分0秒41かかり、自分の体調に異変を感じたレースだ。そのときのレースを思い返していた。
「こんなに100mバタフライはキツかったっけ?というくらいキツかったし、100mバタフライに出るにはまだ早かったかなと思いました。目標としていた59秒3にも届かなかったので、まだ力不足という印象です」と話した池江。ラスト10mくらいは体が動かず、2位争いにもタッチ差で敗れた。
100mバタフライでも4月の日本選手権の出場標準記録も突破したが、まだ出場する種目は決めておらず、これからコーチと話を詰めていく予定だ。しかし、今回のレースで「自信をなくしかけそうになったというのが、正直なところ。これからの練習でどうにかなるのか、それとも、また次回にするのか、検討して決めていきたいと思います」と胸の内を明かした。
「ただ、バタフライでこのきつさを経験したからこそ、100m自由形に自信がついた感じです」と、ポジティブにとらえる一面も見せた。
明日の大会2日目は50mバタフライに出場する予定だ。