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2021-03-04

【スターダム武道館詳報】“ゆずポン”愛川ゆず季が約8年ぶりに復帰!「私が2年半がんばってプロレスラーとして闘ったご褒美」

退場時にカカト落としを見せた愛川ゆず季

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 3月3日のスターダム日本武道館大会「スターダム10周年記念~ひな祭り ALLSTAR DREAM CINDERELLA~」で、伝説のグラビアアイドル女子プロレスラーの“ゆずポン”愛川ゆず季が7年11カ月ぶりの復帰を果たした。

 愛川は1983年5月16日、愛媛県新居浜市出身。グラビアアイドルとして人気を博した後、2010年10月31日の高橋奈苗(現・高橋奈七永)戦でデビュー。スターダムのエースとして活躍し、プロレス大賞の女子プロレス大賞を2011&2012年の2年連続受賞。惜しまれつつ、2013年4月29日のスターダム両国国技館大会で現役を引退。その後は結婚、妊娠、子育てとリングから遠ざかっていた。

 スターダム10周年記念大会第1試合でおこなわれたスターダム・オールスター・ランブル(24人参加)に愛川は22人目で登場。いきなり長与千種との初遭遇が実現し、ローキックで仕掛けていく。

 カカト落としをガードされ正拳突きを食らったが、美闘陽子とのBY砲でダブルの正拳突き、ダブルのカカト落としを見舞う。完全に戦闘モードとなった長与がほかの選手たちに丸め込まれた後、しばらくは鳴りを潜め、スターライト・キッド、コグマが脱落。リング上が愛川、白川未奈&ウナギ・サヤカの3人となる。

 愛川は白川と張り手合戦。スピンキックからタイガー・スープレックス・ホールドを決めて、白川を退場させる。

 愛川vsウナギとなり、愛川がコーナーから転落。エプロンで踏ん張るも、ウナギが追いかける。最終的にウナギのカカト落としを食らってランブル戦を制すことができなかった。

 試合後の愛川は以下のようにコメント。

「8年ぶり近くのリングだったんですけど、正直に言うと思ったよりも楽しかったです。81日間、主婦としてこの日のリングのために、1日限りのために、一生懸命トレーニングしてきたんです。

 けれども、やっぱり現役のときと一番違うのは結婚をして、子どもを産んでってこと。練習一つにしろ、たくさんの方々の協力がないとできませんでした。家族はもちろん、旦那さんのお母さんだったり、保育園の先生だったり、たくさんの人に協力をしていただいて、きょうこの日を迎えることができたので、当時より感謝の気持ちがめちゃくちゃ大きくなりました。

 この10周年で武道館で、なにより(ロッシー)小川さんが笑顔になってくれたらわたしはそれで満足です。ありがとうございました。ただ、最後に、絶対に勝ってやると思って、臨んだんですけれども…帰ってウナギでも食べようかなって思います。悔しいです。

(ゆずポンキックの感触は?)そうですね、もう無我夢中でやってたので、ちょっとまだ客観的には見れてないんですけれども、自分的にはいいゆずポンキックができたんじゃないかなと思ってます。

(長与千種との対戦はどうだった?)なんか…そうですね、まさか対面できるチャンスが訪れると思わなかったので、ここぞとばかりに自分からいったんですけれども、なんかゾクゾクしました。

(武道館の舞台はどうだった?)一度出させていただいたことはあるんですけれども、こんな華やかな舞台に立たせていただいて。このリングが決まる前までは、産休育休でSNSの更新すら止まってたぐらいだったんですよ。忙しすぎて。
 
 なんですけれども、息子が保育園決まって、お仕事をさせていただいてっていう、その喜びが感謝の気持ちとともにあって、ただの主婦がこの武道館という舞台に立てたっていうのは、私が2年半がんばってプロレスラーとして闘ったご褒美だったんじゃないかなと思ってます。

(武道館で聴いた『パイレンジャー』はどうだった?)最高でした。すっごく思い出がある曲ですし、子どもを産んで母になってもパイレンジャー、最高じゃないですか。大好きです。聴いてくださった方も、当時をちょっとでも思い出してくれてたら嬉しいなって思います」

 この日は24年ぶりとなる女子プロレスでの日本武道館大会。7年11カ月ぶりの復帰を果たした“ゆずポン”は当時と変わらぬ輝きを放っていた。
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