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2021-03-09

「竹田流」人間力の高め方 御所実業高校ラグビー部の挑戦(竹田寛行、村上晃一/著)

2021年 3月30日発売
BBM1140083
四六判並製・216頁
定価  1,760円(税込)
ISBN:978-4-583-11347-0 C0075

Contents

ラグビーとは人生そのものだとつくづく思う。

「情熱」と「工夫」で御所実業高校を名実ともに強豪校へと育てた竹田寛行監督。名伯楽の32年におよぶ教師生活の歩みをまとめました。創意工夫の日々のなか、ラグビーというスポーツを通して子供たちの人間力に勤しんだ“楕円”の指導・教育論とは――。「御所のグラウンドには、日本の将来がある」と多くの指導者仲間から熱烈な支持を受ける理由がここにあります。

【目次】

はじめに

第1章 ラグビーに魅せられて
四国ラグビー発祥の地「脇町」
天理大学ラグビー部での学び
実家に戻るかどうか、卒業後の迷い
鹿児島実業高校サッカー部、松澤隆司監督との出会い

第2章 指導者としての原点
自分の道を行こう
ラグビー部員2名からの出発
やんちゃな生徒にこそ、声をかける
絆を深めた校内秘密合宿
マニュアルに頼らない指導

第3章 御所ラグビーフェスティバル
不慮の事故
再びラグビーの指導へ
追悼ラグビーフェスティバル
地域の住民に見守られる存在に
フェスティバルの名称変更、地元の活性化
自主性がない限り、ラグビーは上達しない
夏休みのチームビルディング
地域の支え
家で子供たちを預かる
自分の指導法をシェアし、成長する

第4章 オリジナリティーの創出
自覚するための言葉の力
スピーディーな天理高校だからこそ、モールで対抗する
低い姿勢を保つために張り巡らせたネット
パススキルがないから生まれたキックパス戦法
従来のポジションにとらわれない配置
プロップはフリーマン
ダブルハーフからトリプルハーフへ
体格の小さいイメージを定着させた初の全国準優勝
オリジナルのスタイルは他競技の指導者の影響
サッカーのフリーキックからのヒント
高校大会4連覇の指導者から学んだ防御

第5章 天理高校との切磋琢磨
伝統校の練習を見学
練習+理論だけでは勝てない。
衝撃の大敗から学んだこと
天理高校からの初勝利
厚い壁を破って花園初出場
人材確保、育成、トリプルアクション
本当の死闘が始まった
忘れていたノーサイド精神
立ちはだかるライバル
教師生活最後の決戦
絶対はないが、みんなで絶対を信じよう

第6章 リーダーを育てる
リーダー教育は新入生のときから始める
選び方、役職は毎年変える
3段階があるリーダー像
3学年でグループを作る効用
カリスマリーダーは必要か
キャプテンの選び方
理想は全員がリーダー

第7章 人間の偏差値
ダブルゴール・コーチング
コップいっぱいの水
「尊敬のジャージ」という儀式
リーダーにあてた手紙
ターゲットは慎重に選ぶ
コミュニケーション能力の劣化と「真心」
赤いエナメルバッグと他者評価
生徒の喜ぶ姿を楽しむ
上手くいかない状況が成長をうながす

第8章 教育者としての今後
部歌「御高節」
座って部員に向き合う理由
生徒をいつ褒めるか
「ぜったい」がなくなった現代
コーチングスタッフ
定年後の計画:異文化交流
GRIT

おわりに

【著者紹介】
竹田 寛行(たけだ・ひろゆき)/著
1960年5月8日生まれ、徳島県出身。徳島県立脇町高校→天理大学。1989年、御所工業高校(当時)に赴任し、同時にラグビー部監督に就任した。1995年度の第75回大会で花園初出場。花園での主な戦績は準優勝が4回(2008、2012、2014、2019年度)、3位が2回(2011、2016年度)、ベスト8が2回(2009、2020年度)。通算で29勝1分け13敗の成績を残している。
村上 晃一(むらかみ・こういち)/著
1965年3月1日生まれ、京都府出身。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。1987年、ベースボール・マガジン社に入社し、『ラグビーマガジン』編集部に勤務。1990年6月から1997年2月まで同誌編集長を務めた。1998年に退社し、フリーのラグビージャーナリストに。多くのスポーツ誌に記事を寄稿するほか、『J SPORTS』の試合中継などで解説を務める。

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