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2021-03-16

【ボクシング】「勝ってネリをぶっ飛ばしたい!」。岩佐、敵地でIBF王座統一戦決定。

肩の力が抜け、心身とも充実の岩佐

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 IBF世界スーパーバンタム級暫定チャンピオン岩佐亮佑(31歳=セレス)が4月3日、ウズベキスタン・タシュケントで、同正規王者&WBAスーパー王者、ムロジョン・アフマダリエフ(26歳=ウズベキスタン)と対戦することが16日、正式に発表された。

鬼門は突破した

 オンライン会見に臨んだ岩佐はマスク越しながら、テンポよく、実に心地よく言葉を次々と発していった。

 2019年12月、アメリカ・ニューヨークでマーロン・タパレス(フィリピン)と決定戦を行い、11回にものの見事な左一撃で、タフなサウスポー、タパレスを仕留めてみせた。
 これまでに喫した3敗は、いずれもサウスポー相手のもので、深層心理で苦手意識が芽生えていても不思議ではなかったが、それを払拭する会心の勝利。今度の相手、アフマダリエフもサウスポーだが、「もう鬼門は突破しました」と豪快に笑った。

 タパレス戦から1年4ヵ月空いての“統一戦”となる。コロナ禍の中、「モチベーションはたしかに落ちた」と打ち明けるが、フィジカルトレーニングをメインに「できることをやり続け」、小林昭司会長の目をみはらせた。アメリカで2度戦い、完全アウェーのイギリスも経験済。ついに最高の形で結果を残した自信も相まって、現在の清々しい岩佐亮佑は形作られたのだろう。

巧者ローマンを破り、一挙に2本のベルトを手に入れたアフマダリエフ
巧者ローマンを破り、一挙に2本のベルトを手に入れたアフマダリエフ Photo/Getty Images

 アフマダリエフは昨年1月に、ダニエル・ローマン(アメリカ)を判定で破り、わずか8戦で一気に2冠を獲得した選手。アマチュアキャリアも300戦を超え、リオデジャネイロ五輪バンタム級銅メダルも獲得している猛者。だが、マイアミに乗り込んでローマン戦を観戦した岩佐は、「勢いがあって、リズムに乗せると自由奔放に戦うけれど、『こいつ、つえーなぁ』とは思わなかったし、これなら戦えると思った」と印象を語る。同地では、元統一世界ミドル級&ライトヘビー級王者・バーナード・ホプキンスに「キミのことは知ってるよ。キミなら勝てる」と背中を押されたという。

山中さんの意思を継ぐ

 タパレス戦は、いい意味で肩の力が抜けており、その後の言動、雰囲気も、かつての固さが取れ、何かを突き破った好印象ばかりだ。かつては「周囲の期待に応えるために、世界チャンピオンにならなければ……という想いが強かった」が、それも達成し、“重い十字架”をようやく下ろすことができた。残りのボクサー人生は、自分のために、やりたいように──。ある意味“ボーナス・ステージ”。だから、いま、これからが楽しくてしかたがない。

「ムロジョンに勝ったら、次はネリと。あいつはぶっ飛ばさないとダメでしょう」。

岩佐が目指すのは打倒ネリ!
岩佐が目指すのは打倒ネリ! 写真/BBM

 体重超過、禁止薬物使用など、悪童ぶりが目立つWBC王者ルイス・ネリ(26歳=メキシコ)。かつてのライバル山中慎介との2戦、その後も失態を続け、日本のファン、世界中のボクシングファンに完全に“ヒール”扱いされている。そんな相手を岩佐は堂々と指名した。

「僕が勝手に、引退した山中さんの意思を継いでると思ってるんです。それに、単純にネリはいけすかないので」。頼もしいかぎりだ。

 8戦8勝6KOのアフマダリエフを乗り越え、31勝24KO無敗のネリ狩りへ──。ぜひとも突き進んでほしい。

 なお、アフマダリエフ対岩佐戦は、スポーツ専門動画配信サービス『DAZN』でライブ中継され、CS日テレG+で4月17日(土)19時~20時に録画放映される。

セレス小林こと小林昭司会長とともに、ふたたび海外勝利を目指す
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文_本間 暁 写真_代表撮影

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