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2021-04-17

【プロレス】前田日明がドン・中矢・ニールセンを熱戦の末に撃破! “新格闘王”襲名 1986年10月9日

ドン・中矢・ニールセンの鋭い左ミドルキックが前田日明を襲う

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 1986年10月9日、新日本両国国技館大会で前田日明がドン・中矢・ニールセンを熱戦の末に破って“新格闘王”を襲名した。

 ルールは異種格闘技戦。第1ラウンドから前田は苦戦を強いられた。ニールセンのしなやかでムチのように振り上げられるキックは想像以上。左ストレートを食らって意識を失い、シーザージムで練習してきたヒザ蹴りを一発も出すことができず、ローキックを中心に反撃していった。

 前田は「このままではポイントで負ける」と3ラウンドからラッシュ。両足タックルでダウンさせると、アームロックから腕ひしぎ十字固めに移行し、ギブアップを狙ったが、ニールセンにロープブレークを許す。

 4ラウンドに入ると、ニールセンはローキックのダメージで徐々に精彩を欠いていく。前田はタックルから肩固め、グラウンドでコントロールして、ワキ固めで捕獲。これで勝負ありかと思われたが、ニールセンはゴングに救われる。

 そして、運命の5ラウンド。左のパンチを食らった前田は崩れながらも片足タックルからアキレス腱固め。ニールセンが残った右足で抵抗してくると逆エビ固めへ。これでギブアップを奪った。

 前田は両腕を高々と突き上げて喜んだ。UWF側のセコンドは歓喜に沸く。シーザー武志、カール・ゴッチ、藤原喜明…みんな涙をこらえていた。

 直後のメインイベントでおこなわれたアントニオ猪木vsレオン・スピンクスの異種格闘技戦は凡戦に終わった。猪木との間接的な勝負を制した前田はその後“新格闘王”と呼ばれていく。

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