1986年7月、前田日明が自身のオリジナル技を「キャプチュード」と命名した。 初公開は1985年2月18日のUWF後楽園大会。鋭い左ミドルキックを放ってきた山崎一夫の太モモを右手でキャッチすると、左腕で首を抱え込んで、そのまま強引に恐るべきスピードで後方に投げ捨てた。
前田は「UWFの連中は佐山(聡)さんといい、高田(延彦)、山崎といい、鋭いキックを武器にしている人が多いから、何とかこれを防ぎ、そして対抗するべきスープレックスを前々から考えていたんですよ。研究に研究を重ねた結果に完成したのが、これです!」と解説。初公開からしばらくは技名がつけられておらず「アキラ・スペシャル」などと呼ばれていたが、外国人選手たちは口々に「あんな危険な技は禁止にすべし!」と語っていた。
キャプチュードとは「捕獲」という意味を持つ英単語。前田の入場テーマ曲名でもある。当時は“究極のスープレックス”と言われていた。
週刊プロレス 4月14日号(WEEKLY PRO-WRESTLING No.2116)