close

2021-04-21

【アーカイブ】1964年の聖火ランナー全掲載 愛媛編 第一走者は後に県を代表する名長距離ランナー

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • line

今大会の聖火リレーは14個目の都道府県となる愛媛県につながれた。1964年大会の聖火リレーで愛媛県は48名の正走者が選ばれた

全ての画像を見る
3月25日、福島県からスタートしたTOKYO2020の聖火リレーは、14個目の都道府県となる愛媛県につながれた。世は新型コロナウイルスとの戦いの途上、それでもオリンピックのシンボルが日本全国、希望の道をつないでいく。

さて57年前、日本で初のオリンピック開催となった1964年東京大会の聖火リレーの全正走者名簿が、当時小社が発行した『スポーツ・マガジン』10月号に掲載されている。

1964年9月9日、鹿児島県、宮崎県、北海道の3カ所からスタート(北海道スタートの聖火は青森県で二手に分かれた)し、10月10日の最終ランナー坂井義則氏まで、その数、全4341人。これはそれなりに貴重な資料だろう。


1964年10月に発行された『スポーツマガジン10月号』の表紙。ここに聖火ランナー(正走者)4341人の全リストが掲載されている


57年前の聖火リレーは4つのコースに分かれて日本国中を巡り、皇居前で一つにまとまって国立競技場まで繋がれた

インターネットという新たな情報伝達ツールが全盛を迎えている今、57年の時を経て改めて、紛れもなく1964東京オリンピックの一部を彩った聖火ランナーたちの名前を、歴史と記録に刻み直すことが当社の使命であると考えた。

今年の聖火リレーが走るタイミングに合わせて、「57年前の聖火ランナー(正走者)」の名前を、都道府県別にリレー方式で刻んでいくこの連載。

第14回目の今回は「愛媛県」。

大分県から豊後水道を通って運ばれた聖火を受け取った第一走者、谷村隼美さんは後に愛媛県を代表する長距離ランナーとなる。谷村さんは実業団のクラレに所属し、実業団駅伝などで活躍。東京五輪の5年後となる1969年の福岡国際マラソンでは、日本人最高の3位に入った名ランナーだ。


1969年12月の福岡国際マラソンで疾走する谷村隼美さん。小社発行『陸上競技マガジン1970年1月号』より

その谷村さんを第一走者に、57年前に愛媛を駆け抜けた聖火ランナーの正走者48名は、こちらだ。
※氏名は『スポーツ・マガジン 10月号』に掲載された情報通りです。

 
 

1964年東京オリンピック聖火ランナー
【愛媛県】
1964年9月12日〜14日 第2コース 48名

1 谷村 隼美
2 百石 繁行
3 児島 満紀
4 古川 五三男
5 越智 誠吾
6 白石 治二
7 松浦 泰三
8 曾我 権一
9 岡本 久
10 高橋 徹
11 藤久 睦男
12 成松 俊秀
13 喜久生 明男
14 丹下 正勝
15 玉井 国雄
16 白尾 靖司
17 柏木 秀茂
18 今岡 慶三
19 高尾 祥吾
20 勝浦 源男
21 三好 泰一
22 竹内 真雄
23 山本 昌繁
24 西山 晴隆
25 野村 彰
26 松本 富法
27 安達 徹
28 伊藤 忠幸
29 清水 勇
30 西山 幸宏
31 政所 益雄
32 片山 美佐子
33 猪上 泰義
34 武智 省三
35 松上 豊
36 正岡 治
37 小野 隆義
38 宮川 経清
39 小川 栄武
40 山口 雛雄
41 真鍋 謹而
42 近藤 真一
43 今井 昇
44 武田 逸夫
45 吉田 孝行
46 松本 一昭
47 峰本 光粥
48 永易 孝



次回の1964東京五輪聖火ランナー全リストは4月23日に「大分県編」を掲載予定です。

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事