close

2021-04-21

【アメフト】フラッグフットボール初の大学大会を開催 6月末に川崎で 男女参加チームを募集 

防具やヘルメットを付けず、5人制で戦うフラッグフットボール=2019年の「ハドルボウル」で、撮影:小座野容斉

関東学生アメリカンフットボール連盟(KCFA、廣田慶理事長)は、今年6月下旬に、大学フラッグフットボールの大会を開催することを発表し、男女の参加チームの募集を始めた。現役大学生が学校単位で参加するフラッグフットボールの競技大会は日本では初めて。2028年のロサンゼルス夏季五輪で追加競技とするために国際的な働きかけが始まっており、今回の開催は、これらの動きを見据えたもの。

 KCFAによると、大会の名称は「KCFA FLAGBOWL 2021」で、川崎市の富士通スタジアム川崎で、6月26・27日の2日間にわたって開催する。主催はKCFA、後援は日本アメリカンフットボール協会で、日本社会人アメリカンフットボール協会も開催に協力する。

 ルールは5人制を採用し、男子32チーム、女子8チームで、それぞれトーナメントを行う。参加にはKCFA加盟を条件としない。4月20日から先着順で参加チームの募集を始めた。

 フラッグフットボールは、国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)と米国の競技統括団体「フットボールUSA」が、2028年の夏季五輪ロサンゼルス大会で、追加種目としての実施を目指している。五輪に次ぐ規模の世界的総合スポーツ大会、ワールドゲームズでも、2022年の米アラバマ大会でフラッグフットボールの実施が決まっている。

 今回の開催について、『KCFAから世界へ』をテーマとして、「男女を通じてフットボール競技人口の拡大を目指す第一歩となる大会」と位置づけ、「2022年ワールドゲームズおよび28年ロサンゼルス五輪にKCFA加盟校から日本代表選を輩出する」ことを目標としている。

 日本のフラッグフットボールは、小学生から成年男女まで各カテゴリーで競技会があって日本一も決めているが、地域を中心としたクラブチームでの参加が主体で、他競技のような中学・高校・大学の部活動からの参加はなかった。大学別のフラッグフットボールでは、各大学のアメフト部OBが集うチャリティ大会「ハドルボウル」が2013年から開催され、定着しているが、現役学生が大学単位でチームを作って競う仕組みもなかった。

 また、大学アメフトでは、プレーするのは原則として男性で、女性部員は、マネジャー・アナリスト・トレーナーなどスタッフとしての活動に限られていた。各大学のアメフト部が、フラッグフットボールのチームをどう位置付けるかという問題はあるが、今後はフラッグの女性選手が増えることにもつながりそうだ。

 日本協会は、日本フラッグフットボール協会と連携した「フラッグフットボールプロジェクト2028」を昨年からスタートさせている。学校教育の場でも、文部科学省の学習指導要領の解説として2011年に初めて掲載。2020年には新学習指導要領の本編にも掲載されるなど、授業で取り上げることできるようになっている。

KCFAの告知
2021年4月20日【お知らせ】KCFA FLAGBOWL 2021について

【小座野容斉】

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事