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2021-04-29

【プロレス】オーカーン、“約束”を破る! 鹿児島で厚顔無恥の極み

緑も鮮やかな辮髪を見せつけた余

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現在、ロングツアー中の新日本プロレスは、4・28&29鹿児島アリーナ(西原商会アリーナ)にて「レスリング薩摩の国」2連戦を開催。
緑も鮮やかな辮髪を見せつける余EMPIRE4人が入場ゲートに勢ぞろい
 IWGPジュニアタッグ王座選手権、KOPW2021争奪戦、そして鹿児島凱旋となる飯伏幸太の参戦(2日目のみ)と注目カードが並んだなか、密かに耳目を集めていたのが、グレート-O-カーンの“風貌”だった。

 オーカーンは『余論』と題された週刊プロレス本誌(No.2119)のインタビューで、4・26広島大会での内藤哲也とのシングルマッチに敗れた場合の身の振り方について、一つの“覚悟”を示していた。

「負けたらどうするだ? 辮髪(べんぱつ)を切って、ヒゲも剃って、ヤングライオンのパンツにでも履き替えてやるよ! 高級レストランでも飯を食わず、毎日チャンコを食ってやる」

 いわば、いまの特異な個性を封印し、若手時代に逆戻りした風貌になるとの決意。無論、負けることなど微塵も考えていないからこその仮定話だったが、広島大会では戦前の威勢の良さが恥ずかしくなるほどの、開いた口もふさがらない無残な敗北…。

 広島大会後、初の試合となる4・28鹿児島大会を控えてオーカーンは、自身のツイッターで「さっぱりしました! まるで憑き物が取れたみたいです。初心に戻り頑張ります。内藤さん、今日もよろしくお願いいたします」と、殊勝なつぶやきを投稿。もっとも風貌に関する記述はなにもないが、初心に戻ると言うぐらいだから、もしかしたら本当にヤングライオンばりの格好で…という可能性も捨てきれなかった。

 迎えた鹿児島大会初日。入場したオーカーンはいつものガウンに護符面布こそ身に着けていなかったものの、緑がおしゃれな辮髪、伸びきったヒゲ、そしてコスチュームは昨年まで着用していたEMPIRE仕様の黒のショートタイツ。要は、戦前の約束を破った。そもそも約束を守ると思っていた人はほぼゼロに近しかったと思われるが、ここまで堂々とした開き直りを見せられると、掲載側としても読者に顔向けができない。すみません、オーカーンのあの宣言はウソでした…。

「落ち着けよ、内藤と、騙された愚民ども!余が(内藤に)負けたときの条件だが、なんて言ったか気になるヤツは、ちゃんと週プロと、東スポをチェックして、余の記事の閲覧数を稼いでくれたまえ」

 試合後にしっかりと宣伝してくれるあたりは、さすが寛大な心を持つ余だが、約束を破った事実は変わらない。オーカーンが大きいのは図体だけではなく、面の皮も極厚…まさに厚顔無恥の極みを見せつけた鹿児島の夜となった。
<週刊プロレス・市川 亨>

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