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2021-05-09

【プロレス】ヒクソンショックは対岸の火事…空前のnWoブーム到来! 武藤敬司&蝶野正洋がIWGPタッグ奪取 1997年10月19日

nWo総帥・蝶野正洋

 1997年10月19日、新日本プロレス神戸大会で武藤敬司&蝶野正洋がIWGPタッグ王者となった。

 決戦の舞台は神戸ワールド記念ホール。nWo人気はとどまることを知らず8000人(超満員札止め)の大観衆でギッシリと埋め尽くされた。

 同年9月23日に衝撃のnWo入りを果たした武藤は蝶野とのコンビでIWGPタッグに挑戦。この日に限っては反則殺法を完全に封印して、純粋なレスリングで王者組の佐々木健介&山崎一夫と渡り合う。

 挑戦者組の武藤&蝶野は古き良き時代のアメリカンプロレスで試合を構築。健介の左ヒザに照準を絞るとジワジワと攻めて立て、蝶野がSTFで痛めつけると、最後は武藤が足4の字固めでトドメを刺した。

 互いにリニューアルされたIWGPタッグのベルトを巻くのは初めて。リング上では記念撮影をしたものの、特別な感慨もなく、試合後のインタビューで蝶野が「オレら、ベルトいらねぇよな。ベルトがオレらの後をついてきてるだけだよ。捨ててやるからよ。オマエら、拾って帰れ!」と言い放ってベルトを投げ捨てた。武藤も認定証に「nWo」と落書き…。

 この一戦の8日前の同年10月11日、PRIDE東京ドーム大会で髙田延彦が総合格闘技ルールでヒクソン・グレイシーに敗北。業界に激震が走ったが、新日本プロレスのリングでは対岸の火事と言わんばかりに“nWoパラダイス”が広がっていた。

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