close

2021-05-03

【プロレス】武藤敬司がIWGPヘビー級王者として天山広吉迎撃! 受難の連続を断ち切り「やっと終わったって感じだな」 1995年6月14日

武藤敬司の腕を攻める天山広吉

 1995年6月14日、新日本プロレス日本武道館大会でIWGPヘビー級王者の武藤敬司が初防衛戦をおこなった。

 挑戦者の天山広吉は同年1月に海外武者修行から凱旋帰国して一気にトップ戦線に参入。2日前に蝶野正洋とIWGPタッグ王者を奪取した勢いそのままに武道館のメインに登場。しかし、いつものエネルギーが感じられなかった。場内は大「ムトー」コール。威風堂々とした王者・武藤を前にして緊張していたのか、委縮していたのか…。

 挑戦者の天山が本領を発揮できずにいる中、試合は武藤の独壇場。スペース・ローリング・エルボーをキャッチされてロープに股間を打ちつけられた武藤だが、怒りの導火線に着いてナックルパートの連打で天山を流血に追い込んだ。

 これで吹っ切れて顔面を血で染めながら向かってくる天山に対して武藤は苦戦を強いられた。だが、最後は雪崩式フランケンシュタイナー、シュミット式バックブリーカー、ムーンサルト・プレスとつないで勝利を収めた。挑戦者のなかなか発揮できずにいた本領を引き出した上での防衛だ。

 同年は2月のスランプ、長期欠場、スティーブ・オースチン戦でのヤジと受難の連続だった。だが、この日の快勝ですべてが晴れたようだ。試合後、武藤は「やっと終わったって感じだな」と喜び、最高の形でIWGPヘビー級王者として防衛ロードを歩み始めた。

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事