6月19日(日本時間20日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのバージンホテルズで、マイケル・ダスマリナス(フィリピン=28歳)の挑戦を受けるWBAスーパー・IBF世界バンタム級チャンピオン井上尚弥(大橋=28歳)が順調に調整をこなしている。明日14日発売の『ボクシング・マガジン6月号』では巻頭でこの試合を特集。前号に続き、井上の単独インタビューを掲載している。
決して力まずにリラックス。メリハリがしっかりしているのも井上尚弥の強み「いつもどおりです!」。快活に即答する声が、調整の順調ぶりをはっきりとうかがわせた。本誌5月号では、久々に実現した単独インタビューということも相まって、前戦のラスベガス初戦(vs.ジェイソン・マロニー=オーストラリア)の振り返りから“この先”のことまで話が及んだが、今回はもちろんダスマリナス、そしてサウスポー対策として取り組むスパーリングについて重点的に語った。
ミット打ちで、離れた距離でも決して集中を切らさない。これもいつもどおりの姿勢
バランスの良さと瞬発力。フォームの美しさに、尚弥のベースがある だが、話はそこで終わらない。取材したのは今月初め、試合までひと月半という時点。「1ヵ月前から本格的にテンションが上がる」という尚弥は、ジムワーク終了後(きっと納得いくトレーニングができたのだろう)ということもあり、実にリラックスした様子で軽快に、多岐にわたって話してくれた。試合でのパフォーマンス同様のハイテンポなリズムを、活字から味わってほしい。
長らくIBF1位に居続けるダスマリナス。vs.ナオヤに自信を持つ Photo by Sean Gibbons『展望特集』では、アメリカ在住スポーツライター杉浦大介さんの協力により、挑戦者ダスマリナスのインタビューにも成功した。彼のパーソナリティ、そして打倒モンスターへの自信の程が伝わってくる。
弟・拓真(左)と木村さん。両選手を知る2人の意見は貴重だ さらに、尚弥とダスマリナス、この両者の能力を体感した2人、弟・拓真と元日本バンタム級暫定チャンピオン木村隼人さんに、ダスマリナスのボクシング、試合予想をうかがっている。向かい合い、拳で語った者にしかわからないモノが見えてくる。