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2021-05-24

【プロレス】全日本で新日本同士の三冠ヘビー級選手権! 武藤敬司が蝶野正洋を破って防衛 2001年10月27日

蝶野正洋率いるチーム2000が待つリングに歩みを進める武藤敬司

 2001年10月27日、全日本プロレス武道館大会で史上初となる新日本選手同士による三冠ヘビー級選手権が実現した。

 全日本の歴史からしてみれば由々しき事態なのかもしれない。だが、そこにはさほど大きな違和感はなかった。それは全日本の看板を背負っている三冠ヘビー級王者が武藤敬司だからだろう。

 同年6月に三冠ヘビー級王者となった武藤はことあるごとに全日本やベルトに対する愛やリスペクトを口にしてきた。所属こそ全日本ではないが、武藤はプロレス界全体のエース。歴史と伝統のある王道の灯を守る責任がある。

 大会5日前の10・22新潟では世界タッグ王座も奪取。五冠王として蝶野正洋の挑戦を迎え撃つことになった。両者の31度目のシングルマッチ。同期のライバル対決は全日本のメイン、三冠ヘビー級選手権というこれまでとまったく異なるシチュエーションでおこなわれた。

 1998年8月の新日本大阪ドーム大会で藤波辰爾のIWGPヘビー級選手権に挑戦して以来3年ぶりのシングルベルト挑戦となる蝶野は、シャイニング・ウィザードの要領で放つケンカキックを初披露。武藤もエプロンの蝶野に新型のシャイニング・ウィザードを鮮やかに決めてみせた。

 最後は武藤が一発逆転のフランケンシュタイナーで勝利。蝶野との三冠ヘビー級選手権で全日本ファンを魅了した上での防衛だ。翌日、新日本福岡大会で藤波辰爾&西村修からIWGPタッグ王座を奪取。三冠ヘビー級王座、世界タッグ王座とともに6冠を制覇した。

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