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2021-05-18

【ボクシング】ライト級ウォーズ、まだまだ続く! 伊藤雅雪vs.細川バレンタイン決定。

再起も賭けた伊藤(左)と細川の激突 写真_BBM

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精鋭たちが集う国内ライト級ウォーズは、まだまだ続く。元WBO世界スーパーフェザー級チャンピオンで、日本ライト級2位の伊藤雅雪(30歳=横浜光)と、元日本スーパーライト級王者で、日本ライト級7位の細川バレンタイン(40歳=角海老宝石)が7月3日(土)、東京・後楽園ホールでライト級10回戦で拳を交える。18日、主催の横浜光ジムから発表された。

 互いに“再起”を賭けた戦いだ。

 ライト級での世界2階級制覇を目指し、昨年末に東洋太平洋スーパーフェザー級王者・三代大訓(ワタナベ)との決戦に臨んだ伊藤だが、僅差の0-2判定負け。世界ランクも奪われるかたちとなってしまった。

 伊藤とは逆に、1階級下げてこの戦国クラスに乗り込んできた細川は昨年9月、日本、東洋太平洋、WBOアジアパシフィックの三冠王・吉野修一郎(三迫)に挑戦したものの、こちらは大差判定負けを喫してしまった。

 スピード、フットワーク、カウンター。かつてのスタイルからはっきりと攻撃を強めている伊藤に対し、細川はキャリア15年で培った策士ぶりが、より色濃くなってきた。

 身長174cmのスマートな伊藤と、ガッチリ体形の細川は163cm。リーチや懐の深さでは伊藤が当然上回るが、だから優位とは言い切れない。大きな選手が小さい選手に手こずる場面には、数多出合ってきた。打つ箇所をこじ開けるのに苦労するからだ。

 しかし、世界戦でも実証済みのとおり、接近戦にも自信を深めている伊藤は、間違いなく攻めていくだろう。

 年齢を見れば「終幕は近い」と誰もが思う細川だが、まだまだパフォーマンスは若々しい。YouTubeでも好評を得ている明晰な頭脳は、“伊藤攻略”をどう弾き出しているか。

 人気者同士、口も達者な両選手だけに、試合までの期間、言葉のバトルのほうも楽しみだ。

伊藤:30戦26勝(14KO)3敗1分
細川:36戦25勝(12KO)8敗3分

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