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2021-06-06

【プロレス】秋山準がデビュー当時に一番巧いと思った選手とは?

1993年10月の秋山準vsテッド・デビアス

 現在、DDTのKO-D無差別級王者として活躍している秋山準。プロレスデビューは1992年9月17日。入門からわずか7カ月で小橋健太(当時)相手に全日本プロレス後楽園ホール大会で初陣を迎えた。

 当時の全日本プロレスは三沢光晴、川田利明、小橋ら超世代軍の全盛期。ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田もいて、アンドレ・ザ・ジャイアント、スタン・ハンセン、テリー・ゴーディ、スティーブ・ウイリアムスら強豪外国人もいた時代だ。

 2001年8月のインタビューでは当時のことをこんなふうに振り返っていた。

「ビッグネームとみんなやったからね。それは今でも財産というか、自慢できるよね。鶴田さんは敵なんだけど、試合中に『ホラ、しっかりがんばれ』とか言ってることしか覚えてないね(笑)。『しっかりしろー』って言いながら背中をバシーンって叩かれて、イッテーって(笑)。

 それぞれみんなすごさはあるけど、鶴田さんなんかは練習を見てもらったしね。練習の時は関節の取り合いとかもやるんだけど、オレはレスリングやってたから自信はあった。でも、鶴田さんには簡単にやられちゃったしね」

 その中でも秋山が「試合やって巧いなっていうのを一番感じた」選手はテッド・デビアス。“ミリオンダラーマン”の異名で活躍し、全日本プロレスでもハンセンのパートナーとして世界タッグ王者にもなっている。1993年で選手としての活動を終えているため、秋山はギリギリで現役時代のファイトを肌で知っていた。

「試合中の強弱のつけ方とか、オレに対する強弱とか。緩急を使い分けて巧かったですね。日本人ではオレが最後にシングルをやったんじゃない。外国人でも力だけで押してくるタイプじゃなくて、技を持っててレスリングをできる選手と闘えたのは、オレが最後ってことになるのかな」

 その言葉通り、1993年10月23日に秋山は全日本プロレス日本武道館大会でデビアスとシングルをおこなっている。12分9秒、ミリオンダラーバスターからの片エビ固めで敗れたが、貴重な経験になっていたようだ。

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