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2021-06-06

【ボクシング】尾川堅一が8月にIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦に出場

世界王座決定戦出場が正式に決定した尾川

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 IBF世界スーパーフェザー級3位、尾川堅一(帝拳)が8月20日、UAEのドバイで行われるIBF同王座決定戦に出場する。帝拳ジムのホームページで発表されたもので、対戦するのはトップコンテンダーのシャフカッツ・ラヒモフ(タジキスタン)。尾川にとっては、4年ぶり2度目の世界挑戦になる。

 すっと長い間、尾川が待ち続けた一戦だった。2017年、IBFの王座決定戦でテビン・ファーマー(アメリカ)に判定勝ちしながら、尿検査で禁止薬物の反応が出たとして、無効試合となり、手にしたタイトルも取り上げられた。「何も身に覚えがない」がそういう結果が出た以上、仕方がない。尾川は1年のサスペンドも受け入れた。前戦の悔しさを晴らすために、追いかけ続けるしかなった。昨年は挑戦者決定戦を計画したが、相手選手のビザ発給に難航し、取りやめとなった。今度の一戦も7月開催が濃厚とされながら、なかなか正式決定に至らなかった。

 IBFのこのタイトルは、2月、チャンピオンだったジョセフ・ディアス(アメリカ)が計量でウェイトオーバーして王座剥奪。挑戦者ラヒモフとの対戦はそのまま実施されたが、ともに決め手を欠くなかで引き分けに終わっている。勝てば新王者だったラヒモフにはそのまま優先挑戦権が与えられ、尾川との対決も義務付けられた。5月29日には新王者への挑戦者決定戦が行われて、アジンガ・フジレ(南アフリカ)が勝っており、正式決定は時間の問題だった。

 対戦相手のラヒモフはサウスポーのボクサーファイター。試合時には27歳になっている。ここまで16戦15勝(12KO)1分。世界選手権出場など、アマチュア実績もある。最近はトレーニングの軸をアメリカに移し、先のディアス戦の前にはフレディ・ローチに師事していた。「もともとは流れの中で倒していく選手でした」と尾川は語っている。

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