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2021-05-31

【ボクシング】井岡の悲劇を繰り返さないために――Ambitionジムが上申書を提出

嫌疑が晴れ、19日に会見した井岡。「辛かった」と悲痛な思いを述べた

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 昨年大みそかに行われたWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで、日本ボクシングコミッション(JBC)がドーピング検査におけるミスを認め、公式ホームページ上で謝罪したことを受け、チャンピオン井岡一翔の所属するAmbitionジムの木谷卓也会長は、日本プロボクシング協会の花形進会長に上申書を提出した。

 Ambitionジムは、JBCによる謝罪は表面的なものであり、井岡の名誉回復措置も講じていないと指摘。尿検体の保管ミスは現在のドーピング検査に対する認識や理解の低さによるもので、今後は他の世界チャンピオンが違反の嫌疑をかけられる可能性も十分にあると懸念した。同時に、マスコミへのリークを含む情報の管理体制、ドーピング規定の不十分な定めなども批判。対戦相手の田中恒成が所属する畑中ジム・畑中清詞会長の立腹にも理解を示した。

 同ジムは、JBCが抱える問題は日本プロボクシング協会に加盟するすべてのジムに関わる問題であるとし、同協会からJBCに対して、下記の要望を提出することを求めた。Ambitionジムが上申した意見は次のとおり。

1. JBC執行部の責任を認め、現役員が退任すること
2.個人情報がマスコミにリークされた原因を追及し明らかにすること
3.ドーピング規定を整備し、ドーピング検査を国際基準に準拠させること
4.井岡・田中両選手に対して誠意ある謝罪をし、名誉回復措置を講じること

写真/BBM

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