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2021-07-09

【しゅりんぷ池田のカード春秋】カードで振り返るカープ歴代のユニフォーム

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どの時期のユニフォームを思い浮かべるでしょうか

 広島球団の70年を振り返るカードが2020年に発売されました。カープ初年度の1950年から2019年までプレーしたOB選手70人がカード化されているのですが、時代時代によって異なるユニフォームが確認できるのも楽しいです。

 カープのユニフォームというと、どの時期のものを思い浮かべるでしょうか。89〜95年に使用された左胸に「C」の1文字が大きく刻まれたもの、02〜06年に使用されたピンストライプ、09年以来使われている現行のものなどさまざまでしょうが、もっとも印象的なそれは77〜88年のものではないでしょうか。ホームは白地に「CARP」、ビジターは濃いブルー地に筆記体で「Hiroshima」と赤文字で記されたそれです。この12年間で広島は4度優勝し、日本一にも3度輝いたカープの黄金時代を象徴するユニフォームです。

 ただ、筆者の好みで言うと75年の初優勝時のもののほうが洗練されていて好きなのです。このデザインが登場するのは73年のことでカープが伝統的にチームカラーとしていた紺色を縁取る補色として赤が登場します。当初は帽子も紺色だったのですが、75年から球団初の外国人監督・ルーツが着任し、帽子の色を大胆にも赤に変更します。ここから「赤ヘル旋風」が巻き起こり、チームは優勝へと突き進み、赤がカープのチームカラーとして定着します。

 今回掲載している苑田聡彦のカードですが、この名前にピンときた人はかなりのカープ通。現役時代の実績以上に江藤智、金本知憲、黒田博樹らを発掘した名スカウトとして有名な方なのです。今回のヒストリーカード、かなり楽しめそうですよ。
(週刊ベースボール2020年3月23日号 掲載記事再編)


2020BBMベースボールカード 広島東洋カープヒストリー1950-2020 No.15 苑田聡彦

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