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2021-06-27

【アメフト】慶大が初代王者に 初の大学生フラッグ大会「フラッグボウル2021」で

慶大WR相澤がQB又平からのパスを捕ってTD。後方、両チームが同じサイドラインに並んでいるのがわかる=2021年6月26日、撮影:小座野容斉

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 アメリカンフットボールの現役大学生選手が学校単位で参加する国内で初のフラッグフットボール競技大会「KCFA フラッグボウル 2021」が、6月26日に富士通スタジアム川崎で開催され、決勝で慶應義塾大学が早稲田大学を47-13で破り、優勝した。3位には法政大学が入った。


KCFA フラッグボウル 2021 決勝
慶應義塾大学○47-13●早稲田大学(2021年6月26日、富士通スタジアム川崎)

 慶大が、決勝でライバル早大に快勝し、大会の初代王者に輝いた。前半終了間際、縦のパスで攻め込むと、ラストプレーでタッチダウン(TD)を奪い、21-7と2TD差で折り返した。さらに、後半の最初のプレーでは、QB又平憲人からWR相澤旬の「2年生ホットライン」で豪快なロングパスを決めてTD。2プレーで14点を奪い、早大を突き放した。この後、慶大は、ディフェンス陣が積極的に早大レシーバー陣の前に出て、インターセプトを連発、TDにつなげて勝負を決めた。

「勝ちに来た」強力布陣の慶大、宿敵・早大を圧倒

 新型コロナウィルス感染症のために、春の早慶戦が2年連続で開催されなかったうっ憤を晴らすような慶大の快勝劇となった。2年生が中心ながら、4年生エースRB大河原陸ら、トップ選手も名を連ね、「勝ちに来た」布陣で大会の初代王者となった。
 180センチ91キロの又平の強肩から繰り出される縦のパスに加え、大河原らのスペシャルプレーも機能し、3試合で116点を奪った。また、付属小の「ユニコーンズジュニア」時代からフラッグフットボールを経験してきた選手が多く、この大会に向け一番練習したという、フラッグを奪う技術など、細かな部分でも相手を上回った。
 チームを代表して優勝盾を受け取った2年生の石黒真人は「先輩・後輩の壁が、フラッグをやる中で取り払われ、良いコミュニケーションができた」という。アメフトでのポジションはRBだが、スピードを生かして、ディフェンスのパスラッシャーとして相手QBにプレッシャーをかけ続けた石黒は「インターセプトなどビッグプレーも含めて、考えていた通りのフットボールができた」と話した。。
 決勝が早慶戦となったことについては、「トーナメントの組み合わせを見た時から、反対側からは早稲田が上がってくるだろうと予想していた。こちらは立教、法政と強い相手に勝たなければ決勝に行けなかったが、早稲田と戦うために必ず勝ち上がろうと話し合った」という。
 「サイドラインも横並びだったため、対戦相手の良いプレーに対しても、『おお、ナイス』と声が出るなど、いつもとは違う楽しみ方ができた。アメフトとは違う高い熱量があった」と笑顔を見せていた。

パスをインターセプトする慶大のDB菊池太樹=2021年6月26日、撮影:小座野容斉
パスをインターセプトする慶大のDB菊池(右)=2021年6月26日、撮影:小座野容斉

 一方の早大は、高岡勝監督の方針で、参加選手は全員2年生、WRなどレシーバー陣がディフェンスに入り、オフェンスにはDBが入った。QBは、高校時代、プライベートリーグでのプレー経験しかない萩野雄翔を起用した。Xリーグ・富士通のフラッグフットボールチーム「FFFC」でのコーチ経験もある高岡監督は、敗戦にも納得の表情。「いろいろと良い経験を積ませることができた」と話していた。

早大は、オフェンスにDBを起用。QB萩野は、高校ではプライベートフットボールでWRだったという=2021年6月26日、撮影:小座野容斉
早大は、オフェンスにDBを起用。QB萩野は、高校ではプライベートフットボールでWRだったという=2021年6月26日、撮影:小座野容斉

  ◇       ◇

 決勝以外の試合結果は以下の通り。

■1回戦 慶應義塾大学35-13立教大学、早稲田大学39-0東京大学、中央大学22-10杏林大学
■準決勝 慶應義塾大学34-6法政大学、早稲田大学25-12中央大学
■3位決定戦 法政大学21-13中央大学
■交流戦 東京大学19-19立教大学(じゃんけんにより東京大学の勝利)、杏林大学20-13東京大学、立教大学40-26杏林大学

 今回の大会は、関東学生アメリカンフットボール連盟(KCFA、廣田慶理事長)が主催、早稲田大学、法政大学など、アメフトの強豪校に、下位エリアリーグ(4部相当)から杏林大学も加わり7校でのトーナメント戦、さらに敗退チームの交流戦を行った。後援は日本アメリカンフットボール協会で、日本社会人アメリカンフットボール協会も開催に協力した。

 当初は、2日間で男女両カテゴリー、計40チームの参加を見込んでいたが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、男子7チームのみが参加エントリー。1日だけ、無観客での開催となった。 ルールは5人制を採用し、使用球は国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)ルールに基づいて、アメリカンフットボールと同じものを使った。

 各大学のアメフト部OBが集うフラッグフットボールのチャリティ大会「ハドルボウル」を年に2回運営しているボランティアスタッフが全面的に協力。初めての大会だったが、遅滞やトラブルなどなく、円滑に進行した。

 大会で活躍した選手らで関東学連選抜チームを結成し、7月24日に富士通スタジアム川崎で、12月にイスラエルで開催予定の世界選手権に出場する男子日本代表と試合を行う。

 フラッグフットボールは、IFAFと、米国の競技統括団体「フットボールUSA」が、2028年の夏季五輪ロサンゼルス大会で、追加種目としての実施を目指している。五輪に次ぐ規模の世界的総合スポーツ大会、ワールドゲームズでも、2022年の米アラバマ大会でフラッグフットボールの実施が決まっている。

フラッグボウル初代王者となり、記念撮影する慶大のメンバー=2021年6月26日、撮影:小座野容斉フラッグボウル初代王者となり、記念撮影する慶大のメンバー=2021年6月26日、撮影:小座野容斉






【小座野容斉】

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