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2021-07-03

【陸上】飯塚翔太、3度目のオリンピックへ「過去2回のリベンジは五輪でしか果たせない」

五輪本番で着用予定のシューズを手に 写真/ミズノ提供

東京五輪200m代表に内定した飯塚翔太(ミズノ)が内定発表から一夜明けた7月3日にリモート会見を開き、これまでの歩みを振り返りながら、自身3回目の出場となるオリンピックへの抱負を語った。

 日本選手権では200m6位に終わった飯塚。ここまで200mの参加標準記録(20秒24)を突破していなかったが、ワールドランキング(ポイント制)で五輪出場圏内(1国3名対象ランキングで56人)に入っていたこと、日本陸連の選考条件をクリアして晴れて3大会連続のオリンピック代表に内定した。

 今季は例年より早めの2月から本格的な始動を開始。春先は順調に競技会で調子を上げてきていた。しかし、「200mを走る機会が少し多かった」(豊田裕浩コーチ)ことも影響してか、優勝を果たした5月9日のREADY STEADY TOKYOのレース後に右ヒザに力が入らない状態となり、その後は治療とリハビリにあて、日本選手権に挑んでいたという。日本選手権は落ち着いた気持ちで臨めたが、決勝では100mの通過タイムが10秒6と波に乗れず、得意の後半も伸び切れなかった。

 レース終了時点では選考対象選手の中で4番手だったことも認識しており、「正直、厳しいかな」と感じていたが、正式に内定したことで「ほっとした」。気持ち新たにオリンピック本番に向かっていくという。

「日本選手権では結果を出せなかったのですが、チャンスをいただいたのでしっかり準備していきたい。これまで準決勝に進んでいないので、今回は3回目なので準決勝に進めるようにしていきたい。過去2回は惨敗だったので、そのリベンジはオリンピックの場でしか果たせないので、頑張りたいと思います」

 飯塚は中央大1年時の2010年に世界ジュニア選手権(現・U20世界選手権)200mで日本人で初めて金メダルを獲得。トップ選手としてのプレッシャーを抱えながらも、2年後の12年ロンドン五輪、16年リオ五輪に出場。個人種目は予選落ちだったが、4×100mリレーではそれぞれ4位、銀メダル獲得と日本代表に貢献してきた。

 今回も4×100mリレー、4×400mリレーに出場する可能性もあり、飯塚本人も意欲を見せる。

「まずは200mでしっかり走って、リレーでも仕事(出番)がもらえるよう、どちらの距離でも走れるようにしていきたい」

 オリンピック本番までは万全の状態をつくれるよう、やるべきことをすべてこなし、その日を迎えるつもりだ。

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