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2021-07-19

ソフトボール東京五輪代表を紹介!<内野手編>

東京五輪オープニングゲームとなる7月21日のオーストラリア戦を皮切りに、5カ国との戦いが始まるソフトボール日本代表。金メダル獲得も期待されるソフトジャパン15人の戦士たち一人ひとりのキャラクターや持ち味を紹介する。

(写真/小山真司、大賀章好)

選手の詳しいプロフィールはこちらから
https://www.bbm-japan.com/article/detail/16578



#12

渥美万奈(あつみ・まな)




冷静沈着な内野守備の要

 広い守備範囲と華麗なグラブさばきを武器に、現体制がスタートした2016年以降、遊撃手の座を守り抜いてきた。大声を出して盛り上げるタイプではないが、どんなときでも淡々と自然体でプレーし、的確な声掛けでチームをまとめる。「大事な場面で大事な一言を言えたら」と渥美。

 18年の世界選手権では、自身の弱さを知った。決勝のアメリカ戦、9回無死二塁の場面で飛んで来た打球を待って捕ってしまったのだという。失点につながったわけではないが、前に出て捕れなかったことが後悔として残った。己の弱さを知る人こそ強くなれる。あれから3年、成長した姿で初めての五輪の舞台に立つ。



#4
市口侑果(いちぐち・ゆか)



攻守両面で存在感を発揮

 控えめな性格だが、グラウンドに入るとたちまち存在感を発揮する。軽やかな身のこなしで好守を披露すれば、打席では状況に応じた打撃でチャンスをものにする。2019年の夏からは、長打力アップをテーマに掲げ、上半身のトレーニングや打撃フォームの変更にも取り組んできた。同年の決勝トーナメント決勝では、トヨタ自動車のモニカ・アボットから本塁打を放つなど手応えを感じている。

 五輪経験こそないが、14年以降3大会連続で世界選手権への出場を果たすなど、世界大会の経験は豊富。守備では「守るのではなく、攻めた中で確実にプレーしていくことが大事」と意気込みを見せる。



#10
川畑 瞳(かわばた・ひとみ)



笑顔のプレーが仲間の笑顔を生む

 くしゃっとした笑顔が特徴的な愛されキャラ。日本代表が、東京五輪に向けて本格始動したときはまだあどけなさの残る20歳だったが、この6年間で心身ともにたくましく成長した。筋力強化のためのウエートトレーニングにも取り組み、デンソー入団当初から比べると、体重は6年で10キロ増。打撃では打球の飛距離が伸び、さらには体幹が強くなったことで、俊敏さにもますます磨きがかかった。

 初めての五輪を前に不安がないと言えばウソになる。それでも「誰もが行ける場所ではないからこそ、楽しみたい」と川畑。積み重ねてきたものを自信に変え、あこがれの舞台で笑顔の花を咲かす。



#14
内藤実穂(ないとう・みのり)



戦術・戦略を誰よりも理解

 2017年3月に初めてTOP代表に選出。翌年には世界選手権のメンバーにも選ばれた。一塁手でのスタメン起用は少なかったものの、代打で登場したアメリカとの決勝で見事スクイズを決めて、宇津木ヘッドコーチの起用に応えた。所属チームでは13年から16年までの4年間、当時監督として指揮を執っていた宇津木ヘッドコーチの下でソフトボールのイロハを学んだ。「宇津木監督が何を考えているのか、誰よりも早く汲み取ることができたら」と内藤。

 五輪は幼少期からの夢だった。自身がそうだったように、今度は自分が五輪の舞台に立つことで「子どもたちに影響を与えることができたら」と考えている。



#5
山本 優(やまもと・ゆう)



見る者を魅了する規格外なプレー

 誰もが認める不動の四番だ。右肩の故障で2011年に一度引退するも、手術を経て13年にカムバック。世界選手権には、14年から3大会連続で出場している。自国開催となった18年大会では、並み居る海外の強打者を押しのけ大会最多の6本塁打を放った。パワフルな打撃に加え、三塁守備も走塁も規格外。身長は164センチと、決して大きいほうではないが、抜群の身体能力を生かしたダイナミックなプレーで見る者を魅了する。

 17年の日米対抗3戦目で放った逆転サヨナラ満塁弾など、ここぞという場面での勝負強さも光る。しかし、彼女が望むのは大きな1本ではない。「打線が“線”となるよう自分の役割を果たす」ことだ。


投手編
https://www.bbm-japan.com/article/detail/21803

捕手編
https://www.bbm-japan.com/article/detail/21805

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