close

2021-07-24

【東京五輪・陸上展望】男子110mハードル/泉谷はメダル圏内。誰が混戦を抜き出るか

今季世界リスト3位の泉谷

全ての画像を見る
【男子110mハードル日程】
予選       8月3日 19:10
準決勝   8月4日 11:00
決勝       8月5日 11:55


 リオ五輪で初のメダルなしに終わった大国アメリカの復権を担うのは2019年世界選手権金メダリストのG・ホロウェイ(Holloway)。国内選考会で世界記録に0秒01と迫る12秒81の世界歴代2位をマークし、五輪制覇へ歩みを進めた。

 その一方で、今季13秒01で好調に見えたリオ五輪金メダリストのO・マクレオド(McLeod/ジャマイカ)が序盤に足をとられて国内選考で敗退という大波乱。それによって、今季驚愕の飛躍を遂げた泉谷駿介(順大4年)による史上初のメダルが日本にもたらされる可能性がより膨らんだ。金井大旺(ミズノ)にも期待がかかる。

 19年世界選手権での予選失格の汚名を返上したいD・ロバーツ(Roberts/アメリカ)、元フットボール選手からファイナリストとなったD・アレン(Allen/アメリカ)や、4年前の自己記録13秒05に近づくR・レビ(Levy/ジャマイカ)、ロンドン五輪の銅から復活を目指すH・パーチメント(Parchment/ジャマイカ)、21歳の新鋭D・トーマス(Thomas/ジャマイカ)にも注目。好調のW・べロシアン(Belocian/フランス)や、母国キューバを捨てて戦い続ける苦労人のO・オルテガ(Ortega/スペイン)の底力も侮れない。

 日本勢では、2018年以降、日本記録を塗り替え続けている3人に注目。特に6月の日本選手権で13秒06の今季世界リスト3位と相当の記録をたたき出した泉谷駿介(順大4年)、4月の織田記念で13秒16のハイレベルな走り(前日本記録)を見せた金井大旺(ミズノ)は決勝進出の可能性を十分に秘めている。

 また、19年世界選手権では準決勝進出を果たした高山峻野(ゼンリン)は日本選手権前から痛めた背中が癒え、力を発揮できる状態ならば準決勝で勝負できる実力は兼ね備えている。

優勝候補筆頭のホロウェイ
優勝候補筆頭のホロウェイ


PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事