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2021-07-28

【柔道】新井千鶴、準決勝16分41秒の死闘をものにし、決勝も攻めきって金メダル

16分41秒の死闘を乗り越え、頂点を極めた新井(写真/Getty Images)

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女子70kg級

新井 千鶴[三井住友海上]

優勝

  初戦の相手は、初めて世界選手権を制した17年ブダペスト大会決勝で下したペレス(プエルトリコ)。新井が内股、ペレスが一本背負投などを繰り出すも、決め手なく延長戦へ。組み手に専心する新井は、なかなか効果的な技出しができなかったが、タイミングよく大外刈を放って「一本」。地力の差を見せる形となった。

 3回戦は、キレのある足技で勝ち上がってきたスコッチマロー(ドイツ)と対戦。決して楽ではない相手だったが、初戦を終えて硬さのとれた新井は、盛んに足を出す相手を内股や大外刈などの早い技出しで揺さぶり、体落と縦四方固の合わせ技で一本勝ちした。

 そして準決勝はタイマゾワ(ロシア・オリンピック委員会)と対峙。多種多様な技出しから寝技で決めようとする新井に対し、タイマゾワが超人的な粘り強さで何度も逃れる。まさに究極の持久戦、消耗戦に突入し、総時間16分41秒、ついに新井が送襟絞「一本」で決着をつけた。

 決勝は、第1シードのバンディジュケ(オランダ)に快勝して勝ち上がったポラレス(オーストリア)が相手。新井は体力の回復が懸念されたが、出だしから大外刈、内股で果敢に攻撃。1分8秒、小外刈で「技あり」を取り、その後も小外刈から小内刈への連絡などで圧倒。見事に金メダル獲得の瞬間を迎えた。

◎新井千鶴のコメント
「うれしいです。その一言です。悔いを残さないように攻めきろうと思った、この舞台に立つために、自分が一番になるんだと思って一年一年積み重ねてきました。何度も挫けそうになりましたが、信念をぶらさずにやってきて結果が出た。たくさんの人に支えてもらい、応援してもらいました。全ての人に感謝したいです」

ポラレスとの決勝。序盤に新井が小外刈で「技あり」を手にして押しきった(写真/JMPA)
ポラレスとの決勝。序盤に新井が小外刈で「技あり」を手にして押しきった(写真/JMPA)

◎新井千鶴/東京五輪全成績
2回戦 Ⓖ○大  外  刈△ ペレス(プエルトリコ)
3回戦  ○合   技△ スコッチマロー(ドイツ)
準決勝 Ⓖ○送 襟 絞△ タイマゾワ(ロシア・オリンピック委員会)
決 勝  ○(技あり)△ ポラレス(オーストリア)
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