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2021-08-10

8月10日は佐野直喜がプロテクターをつけた同期の獣神ライガーを破ってIWGPジュニア初戴冠の日【週刊プロレス】

プロテクターをつけた獣神ライガーを攻撃する佐野直喜

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 1989年8月10日、新日本プロレス両国国技館大会で佐野直喜(現・佐野巧真)がIWGPジュニア王座初戴冠を果たした。

 王者は1984年3月3日、後楽園ホールで同日デビューを果たして以降、切磋琢磨し合ってきた獣神ライガー(現・獣神サンダー・ライガー)。佐野にとっては常に先を越されていた同期だ。

 ライガーは決戦1週間前の鳥取大会でエプロンのベイダーにドロップキックを放った際に目測を誤り、左肩から転落。肩鎖関節亜脱きゅうを負って、タイトルマッチを迎えた。

 本来ならば欠場するような重傷だったが、関係者との協議の上、佐野とレフェリーも認め、アメリカン・フットボールのプロテクターをつけて防衛戦に臨んだ。

 佐野はトペをよけられて鉄柵に額から激突して流血。ここから一気にヒートアップして、空中弾の応酬から、ワキ固め、腕ひしぎ十字固めでライガーの左肩を攻めた。

 最後は雪崩式バックドロップ。さすがのライガーもこれを返すことができずに、15分38秒、片エビ固めで3カウントが入った。

 試合後、佐野は「ケガをするのも実力のうち。勝ちは勝ち。多かれ少なかれ、みんなケガはしてるんだから。これからは絶対に負けない覚悟でいきます」とコメント。同期のライバル・ライガーを初めて逆転し、生涯忘れられない日になった。

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