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2021-08-13

船木誠勝が三度目の正直で高田延彦に初勝利! ドクターストップに「やっぱギブアップで勝ちたかった」【8月13日は何の日?/週刊プロレス】

高田延彦に掌底を打ち込む船木誠勝

 1990年8月13日、UWF横浜アリーナ大会で船木誠勝が高田延彦に初勝利を収めた。

 初シングルは新日本時代の1988年1月27日、船橋大会。「トップ・オブ・ザ・スーパージュニア」公式戦だった。船木はとても互角に闘えるような技量を持ち合わせておらず、善戦するのが精いっぱいだった。

 2度目のシングルはちょうど1年前、同じUWF横浜アリーナ大会。すでに高田は前田日明とトップの座を争う存在。1年間のヨーロッパ遠征でたくましくなった船木にとって、UWF移籍4カ月目にして待望の一戦。試合開始早々から掌底で仕掛け、ダウンさせて、敗れたものの“幻のKO勝ち”という場面を作ってみせた。

 迎えた3度目のシングル。船木は掌底を軸にして高田に猛攻。高田はスタンドで押されながらもグラウンドでは試合を有利に進めていく。

 勝負は意外な形で決着の時を迎えた。船木のヒザ蹴りを食らった高田が左まぶた上から出血。レフェリーが試合を中断した直後、高田は「まだやれる」と血を滴らせながら懇願していたが、ドクターストップで敗北となってしまったのである。

 試合後、ニコリともせずに控室に戻ってきた船木は「やっぱギブアップで勝ちたかった」と唇をかんだ。その横で前田は「もっと嬉しそうな顔をしろよ。勝ちは勝ちだろ」と真顔で叫んでいた。

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