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2021-08-10

【ボクシング】井岡一翔がV3戦発表 9・1ロドリゲス戦へ「レベルの違い見せる」

9カ月ぶりの防衛戦に意気込む井岡(写真提供/志成ジム)

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WBO世界スーパーフライ級チャンピオン井岡一翔(32歳=志成)の3度目の防衛戦が発表された。9月1日、東京・大田区総合体育館で同級2位のフランシスコ・ロドリゲス・ジュニア(29歳=メキシコ)とのタイトルマッチ12回戦に臨む。試合は同日9時からTBS系列で全国放送が予定されている。

 2020年の最高試合賞に選ばれた田中恒成(畑中)戦の鮮やかなTKO勝利から9ヵ月ぶりで迎えるV3戦。「コロナ禍が収まらず、何をするにも難しい中で、こうして発表できたことがうれしい」と井岡は試合の実現に感謝した。おりしも東京五輪が閉会したばかり。「寂しさだったり、終わったなという感覚があるが、僕が9月1日に試合をすることで、余韻がある中を盛り上げたい気持ちがある」と意気込みを語った。

 田中戦後、日本ボクシングコミッション(JBC)の検査の不手際によりドーピング違反の疑いをかけられ、精神的な苦痛を味わった。その影響も懸念される中、井岡は「それと試合に関しては、自分の中で別問題」と明確に分けて考えていることを強調。「試合が決まったからには、それに向けてやるだけ」と練習に集中し、残り3週間で追い込みをかけようとしている。

 挑戦者ロドリゲスは元WBO・IBF世界ミニマム級統一王者。階級を上げてからは15連勝を続ける29歳のベテランだ。2014年に高山勝成との激闘を制したのを含め日本選手には3戦全勝で、通算39戦34勝(24KO)4敗1分。井岡は「過去に下の階級ではあるがチャンピオンの実績があり、決して油断できない」と気を引き締めている。

 かねて「世界的に注目を浴びる試合をやりたい」と望んでいる他団体王者との統一戦は、マッチメークが容易ではなく、指名試合が9ヵ月以内に義務付けられていることからも、今回はロドリゲス戦を決めた。王者有利と見る向きが多い中、井岡は「そう見られているのなら、レベルの違いを見せないといけない」と絶対の自信を示す。田中戦では、パワーやスピードを超越した駆け引き、対応力を存分に発揮。「何が正解というのはない。常に試行錯誤しながらやっている」という王者が、今度もまたボクシングの奥深さを見せてくれることに期待したい。

[チケット情報]※8月11日(水)11時から先行予約開始
9月1日・大田区総合体育館
開場17時30分、試合開始18時30分予定
VIP席70,000円
RS席50,000円
S指定席30,000円
A指定席15,000円
B指定席10,000円
問い合わせ/トラロックエンターテインメント株式会社 電話03-6820-9313

写真提供/志成ジム

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