close

2021-09-24

【しゅりんぷ池田のカード春秋】古巣復帰の小笠原コーチの任務とは?

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • line
和製大砲の育成で長打力不足を打破!

 ファイターズの2020年版のカードの中に「GREAT COMEBACK」と題したサブセットがあり、2020年からチームに復帰した小笠原道大ヘッド兼打撃コーチと武田勝投手コーチの現役時代の写真でカードが制作されています(背番号は今季のものが添えられていますが)。

 06年オフに巨人にFA移籍して以来14年ぶりに古巣に返り咲いた小笠原ヘッドに求められている役割と言えば、清宮幸太郎を一本立ちさせること。2019年5位に終わった日本ハムの本塁打数はリーグで唯一100本に届かない93本塁打。チームトップが中田翔(現・巨人)の24本で、2位は大田泰示の20本、3位が渡邉諒の11本で、2ケタ本塁打はこれで終了ですから長打力不足は否めません。だからこそ、続くチーム4位の7本塁打を放った清宮にジャンプアップしてもらうしかありません。

 日本ハム時代に30本塁打以上を6度、巨人時代を含めると10度それをマークした小笠原ヘッドの後継たる和製大砲の育成こそが日本ハム球団の喫緊の課題と言えるでしょう。小笠原ヘッド以降に30本塁打したファイターズの日本人打者は中田だけ。それも15年にぴったり30本打ったのがキャリアハイで、以降は大台に届いていません。中田は100打点以上を4度記録し、打点王も2度という勝負強い打者ではありますが、ホームランを量産するタイプにはならなかったようです。

 史上最多の高校通算111本塁打を放ちドラフトで7球団が競合した注目のスラッガーが同じ右投左打の小笠原ヘッドの指導で、いよいよ開花するのでしょうか。
(週刊ベースボール2020年6月28日号 掲載記事再編)


BBM北海道日本ハムファイターズ ベースボールカード2020 F80 小笠原道大

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事